ある優しき殺人者の記録
(A Record Of Sweet Murder)
story
韓国。ジャーナリストのキム・ソヨン(キム・コッピ)は、パク・サンジュン(ヨン・ジェウク)から電話で呼び出され、日本人カメラマンを同行して指定の場所を訪れる。サンジュンはソヨンの幼なじみだった。10歳の頃に起きた事件で精神を病み、障害者施設に入ったが脱走。今や18人もの連続殺人事件の容疑者として指命手配されていた。
廃屋となったマンションに着くと電話が入り、5階にある部屋へ誘導される。ドアの前で、突如サンヒョンが現れ、刃物を突き付けられながらソヨンたちが部屋へ入ると、彼は鍵をかけた。「カメラを止めたら殺す」すべての真相を話す代わりに、これから起こる顛末をすべて記録して欲しいというのが彼の願いだった。
サンジュンの話は驚くべきものだった。10歳の時に起こった事故の映像を埋めてから、神の声が聞こえるようになったという。そして、27歳までに25人を殺害すれば、事故で亡くなった幼なじみのユンジンが生き返るというのだ。彼はすでに23人を殺していた…。
●アジコのおすすめポイント:
全編をワンカットによるフェイク・ドキュメンタリーで描いた密室スリラーです。脅されながら撮影を続けるうちに、数々の惨劇を目撃。ついには、カメラマン自身も襲われながら、カメラを回し続けるという異常事態に。最後にカメラを回していたのは誰? そして、神の声の真相は? 監督・脚本・撮影はホラー作品を多数手がけ、POV(主観撮影)作品のスペシャリストでもある白石晃士。『息もできない』のキム・コッピ、すっかり大人になりました。
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