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監督:バンジョン・ピサンタナクーン
原典:「プラカノーンのメーナーク」
脚本:バンジョン・ピサンタナクーン、チャンタヴィット・ダナセヴィ、ノントラ・クンウォン
撮影:ナルポン・ソークカナピトゥック
編集:トゥンマル・スメツッパスック
美術:アッカデート・ゲーオコート
音響:トライテップ・ウォンパイプーン
音楽:チャチャイ・ポングラファファン、ファランポン・リディム
主題歌:「手を差出して」(歌・マークと友人たち)
出演:マリオ・マウラー、ダビカ・ホーン、ポンサトーン・ジョンウィラート、ナッタポン・チャートポン、カンタパット・プームプーンパチャラスック、アタルット・コンラーシー、ショーン・ジンダチョート

2012年/タイ
日本公開日/2014年10月18日
カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/112分
字幕:高杉美和
配給:キネマ旬報DD
(c)2013 GMM Tai Hub Co., Ltd.
2013年 タイ国立映画協会賞
 美術賞(アッカデート・ゲーオコート)


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愛しのゴースト(Pee Mak Phrakanong)

story

 川の畔に立つ家で、身重のナーク(ダビカ・ホーン)は夫マーク(マリオ・マウラー)の帰りを待っている。ところがある夜、ナークの身体に異変が起こり…。

 内戦に徴兵されていたマークは、地獄のような戦場の最前線から奇跡的に生還。4人の戦友たち、メガネのドゥー(ナッタポン・チャートポン)、ヒゲ面のエー(カンタパット・プームプーンパチャラスック)、パイナップル頭のプアック(ポンサトーン・ジョンウィラート)、ノミの心臓を持つシン(アタルット・コンラーシー)と共に舟に乗り、故郷プラカノーンの村にたどり着いた。

 最愛の妻ナーク、出征中に生まれた赤ん坊デーンと感動の対面をするマーク。戦友たちはナークの美しさに虜となり、マークの叔母が住んでいた川向こうの家に滞在することになる。ところが翌朝、マークと4人が市場を訪れると、村人たちの様子がおかしい。誰も何も売ってくれず、異様に恐れおののいて逃げ出すのだった。

 その夜、マークを酒盛りに誘うため川を渡ったシンは、マークの家が荒れ果てた廃墟になっているのを目撃。恐ろしい目に遭ってしまう。さらに翌日、今度はドゥーがマークの家の裏庭で指輪をした白骨死体を発見。4人はナークがすでに絶命して幽霊になったという村人たちの話を信じ、秘かに退散しようとする。

 しかし、戦場での命の恩人であるマークを見捨てることができず、残ることに。マークの自宅で夕食会に誘われた4人は、ナーク特製の不気味な料理をふるまわれるが、マークは何も気づいていない様子だ。4人はなんとかマークに真実を知らせようとするのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

昨年のタイであの『アナと雪の女王』を抑え、歴代興行収入No.1のメガヒットを記録した話題作の登場です。原作はタイの有名な怪談話「プラカノーンのメーナーク」。99年にノンスィー・ニミブット監督が『ナンナーク』として映画化。大ヒットを記録し、タイホラー映画の草分けとなっていますが、本作ではさらに大胆なアレンジが施され、まったくテイストの違う作品に生まれ変わりました。その1番の特徴は、主人公の4人の戦友たちの存在。右往左往する4人のコミカルな演技が恐怖感を柔らげ、さらにマークとの友情、そしてマークとナークの純愛を際立たせることに成功しています。ロマンチックなファンタジー要素も盛り込まれ、ラストでは愛の力が勝利する展開。監督はホラー作品で世界的にも注目されているバンジョン・ピサンタナクーン。主演は若手人気スターのマリオ・マウラーとモデルとしても活躍する新人のダビカ・ホーン。エンディングロールでは皆が歌う主題歌が流れ、後日談のおまけシーンも楽しめます。


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