ドラゴン・フォー 秘密の特殊捜査官/隠密
(四大名捕/The Four)
story
宋の時代。長楽坊の都では偽金事件が世間を賑わせていた。その頃、馬に乗った6人の女捕吏が六扇門へ駆けつける。首都を警備する「六扇門」に加わるためだ。隊長の捕神(チェン・タイシェン)は彼女たちを部下に預けるが、リーダー格のジー(ジャン・イーエン)は四大名捕として知られるロン・リンチー(ドン・チャオ)に興味を抱いていた。
盗賊のジア・サン(ティン・カイマン)が長楽坊に現れる。取引が行なわれる酔月楼では、親王(ウェイス・リー)と共に行動する皇帝の直属機関「神侯府」の面々が彼を監視していた。「六扇門」のロンも単独行動で店に潜んでいた。そこへ、借金取りのツイ・ミン(ロナルド・チェン)が現れる。ジア・サンが持っていたのは偽金の鋳型だった。
大乱闘の末、ジア・サンは神侯府に、飛ばっちりを受けたツイ・ミンは六扇門に捕らえられるが、神侯府を率いる諸葛正我(アンソニー・ウォン)の計らいで助けられる。大家族のような神侯府に迎えられたツイ・ミンは、美味しい酒につられて神侯府に残ることに。そこには、鍛冶屋で圧倒的な腕力を持つ鉄手(コリン・チョウ)や、神通力のある車椅子の美女、無情(リウ・イーフェイ)らがいた。
一方、ロンは捕神から勝手な行動をたしなめられる。狼に育てられたロンは、体内に狼の毒を持ち、怒りが抑えられなくなると狼男に変身する。そんな彼を拾って、人間らしく育てたのが捕神だった。諸葛正我のことを快く思わない捕神は陰謀を疑い、ロンを罷免して神侯府に送り込むのだが…。
●アジコのおすすめポイント:
ツイ・ハークの『王朝の陰謀/判事ディーと人体発火怪奇事件』(02年)によるディー・レンチェのシリーズのように、本作もウェン・ルイアン(温瑞安)作による「四大名捕」シリーズの映画化。3部作の1作目で、主人公のロンこと冷血(ドン・チャオ)が、六扇門を抜けて神侯府のメンバーと知り合い、無情(リウ・イーフェイ)、追命(ロナルド・チェン)、鉄手(コリン・チョウ)たちと力を合わせて、偽金事件の黒幕を追い詰めていく展開となっています。また、ライバル関係にある捕神と諸葛正我も見どころ。ジャ・ジャンクー作品でも知られるチェン・タイシェンと、ゴードン・チャン監督作では『野獣刑事』が印象的だったアンソニー・ウォンの抑えた演技が光ります。コリン・チョウが存分にアクションを披露しているところもポイント。そして、ドン・チャオにはあっと驚く変身シーンも! エンディングでは、実力派歌手のロナルド・チェンを筆頭に4人が美声を披露しています。(女捕吏の入浴シーンもあり!)
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