俳優は俳優だ(俳優は俳優だ/Rough Play)
story
華やかなスター俳優たちが集まる映画賞授賞式の会場前に、マネキンを相手に演技をする男が現れる。映画スターを夢みて劇団で主役を演じているオ・ヨン(イ・ジュン)だ。だが、彼の演技は自分勝手で激し過ぎるため、相手役の女優が舞台で泣いてしまうほどだった。
そんなオ・ヨンに才能を見い出す人物が2人いた。舞台の代役となった女優オ・ヨンヒ(ソ・ヨンヒ)と、ヨンをスターに育ててやると豪語するキム・ジャンホ(ソ・ボムソク)だ。だが、ヨンはまたしても過剰演技をして、ヨンヒの5年ぶりの舞台復帰を台無しにしてしまう。
舞台を下ろされたヨンは、映画『メビウス』に端役として出演。ジャンホは横暴な主演俳優カン・ビン(ヤン・ドングン)に手を焼いていた監督(キム・ジョンソク)に働きかけ、ヨンを端役から助演に引き上げる。ジャンホとマネージャー契約を結んだヨンは、『メビウス』で一躍注目の新人スターとなっていく。
プレミア試写会のサイン会でカン・ビンが観客とトラブルを起こしたため、オ・ヨン人気は増々上がって行く。一方で、ジャンホはヨンに様々なスポンサーやパトロンを紹介していくのだが…。
●アジコのおすすめポイント:
一見華やかな芸能界の裏側を、1人の新人スターの出世と転落を軸に赤裸々に描いた作品です。『映画は映画だ』に続いて映画界の裏側を脚本にしたのは、巨匠キム・ギドク。助監督ではない監督と組んだ初の作品で、キム・ギドク監督ならではの大胆なストーリーを、シン・ヨンシク監督が独特の手法で描き出しています。主人公を演じるのはK-POPグループMBLAQでも活躍するイ・ジュン。共演は『ビー・デビル』のソ・ヨンヒ。その他、キ・ジュボムやオ・グァンノク、マ・ドンソク、さらに元SS501の末っ子キム・ヒョンジュンも出演。スターになるためとはいえ、有閑マダムや大手企業、裏社会に通じる大物…と、次々に人間関係のしがらみが増え、悩む姿がとってもリアル。韓国の芸能ニュースでよく報じられるトラブルも納得できてしまいます。
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