その怪物(モンスター/Monster)
story
片田舎の市場で元気に野菜を売るパク・ボクスン(キム・ゴウン)。少々頭は弱いが明るいボクスンは、亡き祖母(キム・ギョンエ)の露店八百屋を引き継ぎ、美人で成績優秀な妹のウンジョン(キム・ボラ)と二人で暮らしていた。
その頃ソウルでは、イクサン(キム・レハ)が叔父のチョン社長(ナム・ギョンウプ)から、ある女に3億ウォンを渡すよう頼まれる。彼女に暴力をふるった場面を携帯に撮られ、脅迫されていたのだ。しかし、イクサンはその金を横領。危険だから近づくなと言われた弟テス(イ・ミンギ)に頼んで、女を始末させようとする。
少年の頃から性格異常者だったテスは家族から疎まれ、今は田舎でシンソン陶芸を開き、一人静かに暮らしていた。久しぶりに訪れた兄に憤るも頼みを聞き入れ、テスはその女ヨニ(ハン・ダウン)を殺害するが、証拠の携帯は見つからず、ヨニの幼い妹ナリ(アン・ソヒョン)を連れ帰る。
隙をみて森へ逃げ込んだナリは、テスからわざと逃がされる。ナリがたどり着いたのはボクスンの家だった。霧の深い翌朝、ナリはウンジョンに連れられて警察へと向かうが、突如現れたテスに襲われ、ウンジョンは殺されてしまう。かけつけたボクスンがテスを石で殴るも、すでに遅かった。
再び工房に連れ去られたナリは、テスがイクサンと喧嘩している間に逃げ出し、ボクスンの家へ。ボクスンはウンジョンの仇をとるため包丁を研ぎ、毒を使って反撃しようとするのだが…。
●アジコのおすすめポイント:
様々なタイプのラブコメディに主演し、『TSUNAMI』の海洋救助隊員役では泣かせてくれたイ・ミンギが、そのユーモラスで爽やかな笑顔を封印。一方、12年に初主演した『ウンジュ 青い蜜』(DVDリリース済)で大鐘賞などの新人女優賞を独占した大型新人のキム・ゴウンが、猪突猛進型の女に変身。殺人鬼と無謀な突撃少女になって対決する、サイコサスペンススリラーです。特にイ・ミンギは本作のために体脂肪4%までに身体を絞り、狂気の肉体を披露してくれます。家族の愛に飢え、孤独が狂気を膨らませる男と、共に肉親を失って絆を深め、強くなっていく2人の少女との鬼気迫る対決。幼い少女を演じた子役アン・ソヒョンちゃんの可愛らしさもポイント。さて、この血みどろの結末はいかに?!
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