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クリミナル・アフェア  魔警

監督:ダンテ・ラム
ストーリー:ダンテ・ラム
脚本:ジャック・ン、ダンテ・ラム
撮影:ケニー・ツェー
編集監修:パトリック・タム
編集:クラン・パン
美術:リー・キンワイ
アクション監督:フィリップ・クォック、クー・ヒンチウ
カースタント:ンー・ホイトン
音楽:レオン・コー
出演:ダニエル・ウー、ニック・チョン、アンディ・オン、リウ・カイチー、クリスティ・チェン、ドミニク・ラム、アスリット・チャン、リー・クォックラン、アウ・カムトン

2014年/香港
日本公開日/2015年2月14日
カラー/スコープサイズ/ステレオ/111分/R15+/BD上映
字幕:水田菜穂
配給:フリーマン・オフィス
(c)2014 Emperor Film Production Company Limited.
2014年 香港国際映画祭 クロージング作品


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クリミナル・アフェア 魔警
(魔警/That Demon Within)

story

 警察官のデイブ・ウォン(ダニエル・ウー)は、救急病院の派出所にひとり勤務していた。そこへ、腹を負傷して瀕死の男ホン(ニック・チョン)が飛び込んで来る。血液型が同じデイブは輸血に協力し、彼は一命を取り留める。隣で寝ていた時、彼と目が合い驚くウォン。「彼は死んだはずでは?どうして同じ顔なんだ…?」

 病院へ特捜部のモク警部(ドミニク・ラム)らがやって来る。ホンは、最近世間を騒がせている仮面の武装集団「鬼王団」の中心人物だったのた。仲間を殺されているモクは、犯人を助けたデイブを非難。それ以来、正義感の強いデイブは、ホンのことが頭から離れなくなってしまう。

 1ヶ月後、休暇から復帰したデイブは、警察署へ異動となる。デイブと同期で今は上司となっているリズ警部(クリスティ・チェン)が、優秀でありながら「性格に問題あり」とされ、これまでに20回も異動させられてるデイブを案じたのだ。その頃、ホンは監視の目を欺いて病院から逃走した。

 鬼王団が集まる葬儀屋に現れたホンは、新たな仕事をマン(リウ・カイチー)たちに持ちかける。だが、仲間の4人は前の仕事で自分たちが知らなかったダイヤを持ち逃げした彼を信じられなくなっていた。再び強盗事件を起こした彼らは、警察と銃撃戦になる。デイブも加わるが、車が爆発し炎に包まれた同僚を見て、過去の忌わしい記憶が蘇る。

 ホンは借りを返すため、倒れていたデイブを撃たずに不敵な笑いを浮かべて立ち去る。だが、先に逃げた仲間たちは、ホンを殺して分け前を奪う計画を立てていた。危険を察知したホンは、銃撃戦の末、崖から転落。一方、事件以来、幻覚や幻聴に悩まされるデイブは、リズの姉ステファニー(アスリット・チャン)から催眠療法を受けていた…。

●アジコのおすすめポイント:

『激戦 ハート・オブ・ファイト』で新境地を切り開いたダンテ・ラム監督の最新作です。本作でも、従来のヒューマンドラマ・アクションから一歩踏み出して、少年時代のトラウマに侵された警官によるサスペンス仕立てのアクションに挑戦。06年に香港を震撼させた警察官による警官殺人事件を元に、インスピレーションを膨らませて作りあげています。銃撃戦や飛車、爆発に炎といった演出はいつもながら派手ですが、オープニングの不気味な音楽といい、焦燥したダニエルの顔を撮るカメラワークといい、パン・ブラザースのような世界が展開。背景に重層的なストーリーを用意しているところが、ダンテ・ラム風でしょうか。因果応報。『美少年の恋』(99)から15年、制服姿の警官を演じるダニエルもすっかり演技派俳優に成長しました。今回、字幕を担当された水田菜穂さんも感慨深いことでしょう。


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