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パイレーツ

監督:イ・ソクフン
脚本:チョン・ソンイル、チェ・イヨン
撮影:キム・ヨンホ
編集:イ・ジン
VFXスーパーバイザー:カン・ジョンイク
VFXスタジオ:Dexter Studios
武術監督:コ・ヒョンウン
美術:キム・ジア
照明:ファン・スヌク
音楽:ファン・サンジュン
出演:キム・ナムギル、ソン・イェジン、イ・ギョンヨン、ユ・ヘジン、キム・テウ、オ・ダルス、パク・チョルミン、ソルリ、イ・イギョン、シン・ジョングン、キム・ウォネ、アン・ネサン

2014年/韓国
日本公開日/2015年5月23日
字幕:小寺由香
カラー/スコープ/5.1ch/129分
配給:ツイン
(c)2014 Lotte Entertainment
2014年 大鐘賞 主演女優賞(ソン・イェジン)
 助演男優賞(ユ・ヘジン)
2014年 釜山映画評論家協会賞 男優賞(イ・ギョンヨン)
2014年 青龍映画賞 技術賞(カン・ジョンイク)
2015年 今年の映画賞 助演男優賞(ユ・ヘジン)
2015年 百想芸術大賞 助演男優賞(ユ・ヘジン)

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パイレーツ
(海賊:海に行った山賊/The Pirates)

story

 1388年。高麗滅亡から朝鮮建国へ変わろうとしていた激動の時代。血気盛んな高麗兵チャン・サジョン(キム・ナムギル)は、国境の野営地で明討伐に向けて士気を高めていた。ところが、武官イ・ソンゲ(イ・デヨン)は引揚げを決定。「この国を乗っ取る気だろ!」と憤慨し、制止しようとした隊長モ・フンガム(キム・テウ)と一騎討ちの末、馬に乗って走り去る。

 その頃、大海原では、冷酷なソマ船長(イ・ギョンヨン)率いる海賊団が貿易船を制圧。戦利品を運び込む途中で、黄金の仏像が1体、海へ落ちてしまう。躊躇なく海へ飛び込んだのは、勇敢な女海賊ヨウォル(ソン・イェジン)だ。仏像をつかみ、浮上しようとした彼女の前に、十字の傷を持つ巨大クジラが現れ、悠然と泳ぎ去っていった。

 3年後、下っ端海賊たちは富を独占するソマ船長に不満を募らせていた。海賊歴10年なのに船酔い体質のチョルボン(ユ・ヘジン)は、偶然、船長と役人の密談を耳にし、船長が保身のために部下を犠牲にしようとしていることを知る。遂にヨウォルが反旗をひるがえし、死闘の末、ソマは敗れて海へ飛び込んだ。

 明の皇帝から朝鮮建国の証しである国璽を受け取った使節のハン・サンジル(オ・ダルス)は、帰途の海でクジラの親子に遭遇。大砲を放ったため船はへし折られ、国璽は母クジラに飲まれてしまう。困ったサンジルは王の側近チョン・ドジョン(アン・ネサン)と画策。海賊に襲われたことにして、国王イ・ソンゲを信じこませる。

 「山賊と海賊を討伐し、15日間で国璽を取り戻せ」と王命がくだり、水軍長に選ばれたモ・フンガプは、ヨウォルを脅してクジラの捕獲を強制。一方、「イカれ虎」と名乗る山賊の頭になったチャン・サジョンも、噂を聞いてクジラ捕りを計画。一獲千金を夢見て、海を目指すのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

とにかく面白い! 韓国公開時に大ヒットしたのも納得の、痛快な海洋アクション・アドベンチャー大作です。高麗から朝鮮へと移り変わる時代を背景に、クジラに飲まれた国璽をめぐり、美しき女船長が率いる海賊と、クジラなんて見たこともない山賊たち、さらに王の命令を受けた水軍が入り乱れ、大海原での大決戦が繰り広げられます。コミカルな役柄は初めてというキム・ナムギルですが、飄々とした演技で楽しそう。一方、ソン・イェジンは危険なアクションシーンを見事にこなし、主演女優賞に輝いたのも納得。同じく助演男優賞のユ・ヘジンも、海賊のくせに船酔い体質で山賊に転身したものの、また海に出るはめになる男を絶妙に演じて笑わせてくれます。ストーリー展開や豪華キャストによるキャラクターの面白さに加えて、さらに秀逸なのが、大海原と巨大クジラをリアルに表現したVFX。『ミスターGO!』でゴリラのリンリンを生み出したDexter Studiosが担当しています。


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