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鰻の男

監督:キム・ドンウ
脚本:キム・ギドク
撮影:イ・チュニ
編集:パク・ミンソン
美術:クァク・キョンナム、チー・ホン
VFX:キム・ジョンフン
音楽:パク・ヨンミン
出演:パク・ギウン、ハン・チェア、イム・ファヨン

2014年/韓国
日本公開日/2015年6月13日
*カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015
カラー/16:9ビスタ/100分
字幕:朴理恵
配給:「鰻の男」上映委員会
(c)2014 KIM Ki-duk Film

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鰻の男(鰻の男/Made In China)

story

 中国で鰻の養殖場を営むチェン(パク・ギウン)は、検査用の鰻が入った箱を持って韓国行きの船に乗っていた。韓国の食品検査で水銀が検出されて出荷停止になり、父が倒れてしまったのだ。鰻の潔白を信じるチェンは、再検査を求めて韓国に密入国しようとしていた。

 朝鮮族の女(イム・ファヨン)に乱暴しようとした男たちと乱闘したチェンは、ある男と知り合う。彼は韓国の愛人の元へ走った妻と愛人を殺害し、自分も死のうとしていた。「俺が死んだら、お前が代わりに殺してくれ」男は妻が愛人と映っている写真と拳銃をチェンに見せた。

 港へ着く前に男と船から脱出したチェンは、泳いで国境沿岸に近づく。鉄条網の下に穴を掘り、男はチェンを先に行かせるが、自分は見つかり銃殺されてしまう。チェンは男の拳銃を持って逃走する。

 翌日、チェンはやっと食品安全局にたどり着くが追い返される。鰻の状態を心配しながら、毎日やって来るチェンを女検査官のミ(ハン・チェア)が見ていた。死んだ鰻を埋葬して涙を流すチェンを見て興味をつのらせたミは、再検査を引き受けるが、やはり水銀が検出される。同じ鰻を食べているチェンの体内からも、水銀が検出された。

 ショックを受けたチェンを、女はマンションに連れ帰り面倒をみるようになる。言葉が通じないまま、チェンの若い身体を求めるミ。チェンは女のマンションで暮しながら、男との約束を果たすため、男の妻が愛人と暮らす家を訪ねて機会を伺いはじめる…。

●アジコのおすすめポイント:

またまた、キム・ギドクの脚本&製作総指揮による、おそるべき社会派作品の登場です。昨年の東京国際映画祭では『メイド・イン・チャイナ』のタイトルで上映された本作。監督は『レッドファミリー』に製作で参加していたキム・ドンウが担当しています。鰻の汚染を知らなかった中国青年も憐れですが、中国製(メイド・イン・チャイナ)の食品はすべて汚染されているとレッテルを貼る社会風潮は日本も同じで、考えさせられます。「俺もメイド・イン・チャイナだ!」と女との関係を拒むようになる青年のプライド。青年との関係を通じて次第に考え方を変え、彼を救おうと奔走するようになる検査官の女も憐れです。その彼女が加担している恐ろしい裏事業とは?! それにしても、韓国語がわからない純粋な中国人青年を演じるパク・ギウンにびっくり。中国語は大学で専攻していたようですが、『シークレット・ミッション』で演じた軟派のスパイとはまるで別人。兵役後の彼の活躍が楽しみです。また、二人の通訳となる朝鮮族の女として、新人女優のイム・ファヨンが出演しています。


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