レッドカーペット
(レッドカーペット/Red Carpet)
story
新人監督賞を受賞したパク・ジョンウ(ユン・ゲサン)は、壇上でスピーチをしていた。その時、女の喘ぎ声が聞こえ…10年間、同じ夢に悩まされているジョンウはポルノ映画の人気監督。パク・チャヌク監督を敬愛し、自分もいつかはと脚本を書き溜めているが、未だ実現できないでいた。
そんなある日、ジョンウは不動産屋の契約詐欺にあったチョン・ウンス(コ・ジュニ)と同居しなければならなくなる。元人気子役だったウンスは、女優として再起するためスペインから帰国したばかり。ウンスはジョンウが書いた脚本「士官と看護婦」をこっそり読んでいた。
ウンスのことが気になるジョンウは、自分がポルノ映画の監督であることを隠していたが、ウンスが映画会社へ面接にやって来たため、映画監督であることがばれてしまう。そこでジョンウは彼女のために、オーディションをやっている映画の脚本を取り寄せる。
しかし、オーディションは失敗。落ち込むウンスを慰めているうちに、ジョンウとウンスは結ばれる。翌日、ウンスの過去に目を付けたオ社長(ユン・ダギョン)にスカウトされ、ウンスは契約金でジョンウへのプレゼントを買って帰るが、撮影中の現場を見て誤解し、出て行ってしまう。
数カ月後、ウンスはカムバック女優として大ブレイク。彼女が去った理由がわからないジョンウは悶々としていた。
●アジコのおすすめポイント:
ポルノ映画監督として人気があるために、脚本を書いて劇場映画デビューのチャンスを待ちながらも、10年間ポルノばかりを撮らされている男が、恋を原動力に自力で夢をかなえる奮闘記です。監督は本作でデビューしたパク・ボムス。映画界の裏事情など、自身の経験談も活かされているのかも。前作『プンサンケ』では一言もセリフのない役を見事に演じ切ったユン・ゲサンですが、本作では感情豊かな監督役を生き生きと演じ、俳優としての成長ぶりを見せてくれます。芸大出身の新人AD役で、2PMのチャンソンが俳優デビューしているのも見どころ。後半、皆で会社を立ち上げ、自主製作に挑んで行く姿は爽快です。全編が映画愛に溢れ、夢を諦めない気持ちを勇気づけてくれます。
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