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ベテラン

監督:リュ・スンワン
脚本:リュ・スンワン
撮影:チェ・ヨンファン
編集:キム・サンボム、キム・ジェボム
美術:チョ・ファソン
衣装:チョ・サンギョン
アクション監督:チョン・ドゥホン
音楽:パン・ジュンソク
VFX:キム・ジュンヒョン
特殊効果:キム・テウィ
出演:ファン・ジョンミン、ユ・アイン、ユ・ヘジン、オ・ダルス、チャン・ユンジュ、オ・デファン、キム・シフ、チャン・ユンジュ、チョン・ウンイン、チョン・マンシク、チョン・ホジン、ソン・ヨンチャン

2015年/韓国
日本公開日/2015年12月12日
カラー/シネスコ/5.1chサラウンド/123分
字幕:福留友子
配給:CJ Entertaiment Japan
(c)2015 CJ E&M Corporation
2015年 韓国映画評論家協会賞 監督賞(リュ・スンワン)
 韓国映画評論家協会ベスト10
2015年 青龍映画賞 監督賞(リュ・スンワン)
2015年 釜山映画評論家協会賞 男優賞(ユ・ヘジン)  


p2

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ベテラン(Veteran)

story

 釜山港の倉庫。ソウル警視庁の広域捜査隊に属するソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)は愛人に車を買いに来た客に化け、捜査チームのミス・ボン(チャン・ユンジュ)と潜入。密輸グループの取引き現場を抑え、チーム長のオ(オ・ダルス)や肉体派のワン(オ・デファン)、イケメンのユン(キム・シフ)らと共に、ロシア人を含む国際的犯罪組織の摘発に成功する。

 ドチョルは無鉄砲で気性は荒いが、信念を内に秘めたベテランの熱血刑事だ。その捜査方法は、時には違法スレスレの暴力に及ぶこともあるが、チームの仲間たちからは信頼されている。今回の摘発で昇進確実と予想したドチョルは上機嫌になり、いつも彼の身を案じている妻のチュヨン(チン・ギョン)や息子(シン・ワンシク)に報告するのだった。

 そんなある日、かねてから捜査に協力してもらっていたトラック運転手のペ(チョン・ウンイン)が、意識不明の重体になっていることを知る。巨大財閥シンジン・グループの中核企業、シンジン物産の下請け会社に雇われていたペは、賃金の未払いに抗議するため、息子(キム・ジェヒョン)と会社を訪れ辱められていた。事件はその後で起こり、抗議の飛び下り自殺を図ったらしい。

 ところが、不審に思ったドチョルが聞き込みをはじめると、「パパは殴られた」と息子が証言。さらに所轄の刑事によれば、ぺが訪問したオフィスの防犯カメラが録画停止になっていたという。ドチョルは、シンジン・グループの御曹子で悪名高い問題児のチョ・テオ(ユ・アイン)がこの事件に絡んでいるのではとにらみ、単独捜査を開始する。

 一方、チョ・テオの腹心であるチェ常務(ユ・ヘジン)は、所轄の警察署やマスコミを金で丸め込み、入念な揉み消し工作を行っていた…。

●アジコのおすすめポイント:

『ARAHAN アラハン』から『生き残るための3つの取引』『ベルリンファイル』まで、アクションだけでなく映像作家としても大きな躍進を遂げたリュ・スンワン監督の最新作です。乱暴だけど正義感に厚いベテラン刑事に対するのは、大財閥グループの御曹子。刑事役は芸達者なファン・ジョンミンが見事になり切って演じていますが、注目したいのは初の悪役に挑戦したユ・アイン。かなりイッちゃってる暴走御曹子を嬉々として演じ、演技の幅を広げました。そんな二人を支えるのが、二大名バイプレイヤーといっても過言ではないオ・ダルスとユ・ヘジン。特にユ・ヘジンはクールなエリート常務役をびしっと演じ、新たな面を見せてくれています。アクションはもちろん、監督と名コンビのチョン・ドゥホン。リュ・スンワンが大好きな香港映画を彷佛とさせるラストのかちこみシーンも小気味よく、まさに痛快な生身のアクションドラマを堪能させてくれます。


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