ヘリオス 赤い諜報戦(赤道/Helios)
story
飛行機の墜落事故が発生。機内には韓国が開発した超小型核兵器DC-8が搭載されていたが、一人の女性客室乗務員と共に消えていた。現場に駆けつけた中国政府高官のソン部長(ワン・シュエチー)は助手のユアン(フォン・ユェンチャン)に消えた女の捜索を指示する。
中国政府は韓国政府にDC-8が狙われていることを伝える。しかし、厳重に保管されていたDC-8用の核弾頭は、潜入していたカム(チャン・チェン)とチャン(ジャニス・マン)に奪われる。二人は謎の犯罪組織ヘリオスに属していた。武器の取引が香港で行われるという情報を掴んだ韓国政府は、開発に関わった国家情報院のチェ(チ・ジニ)と護衛のパク(チェ・シウォン)を香港に送り込む。
一方、香港では香港警察のリー隊長(ニック・チョン)を中心に、危機対策本部の顧問として核のスペシャリストであるシウ教授(ジャッキー・チョン)も招かれ、対策に乗り出していた。チェとパクがファン警部(ショーン・ユー)に迎えられて到着するが、リーに銃の使用を制限されてしまう。
取引現場。香港警察が一斉に踏み込み、取引相手の武器密輸組織、カムとチャンらを相手に激しい銃撃戦が繰り広げられる。パクはバイクで逃走するカムを追い詰め、カムは取り逃がすがDC-8の奪還に成功。韓国チームによってDC-8の無事も確認され、後は返還するだけとなる。
ところがそこへ、中国政府のソン部長が現れ、DC-8の韓国への返還を拒否。DC-8は香港保安局で保管することになってしまう…。
●アジコのおすすめポイント:
『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』で一躍注目されたサニー・ルク&リョン・ロクマン監督による2作目です。兵器や美術品を盗んでは金に変える大泥棒組織「ヘリオス」を相手に、韓国と中国の政府高官と香港警察が大捕物を挑みますが、そこに国家間の思惑も絡み…という壮大な展開。前作と同様に本作も続編があるようで、ヘリオスの正体が明らかになる衝撃場面で終わっています。しかも舞台は京都!その後の展開が気になる本作、まずはこの前哨戦をじっくりとお楽しみください。見どころは国際的な俳優陣によるアンサンブル。目下、兵役中のチェ・シウォンも光っていますが、ジャニス・マンの見事なアクションは必見。舞台となる香港からはジャッキー・チョンとニック・チョンのW影帝が並びます。さらに、歌神様のジャッキーはSJのシウォンくんとデュエットで主題歌も披露してくれています。
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