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コールド・ウォー 香港警察 二つの正義

監督:リョン・ロクマン、サニー・ルク
脚本:リョン・ロクマン、サニー・ルク
撮影:ジェイソン・クァン(HKSC)、ケニー・ツェ(HKSC)
編集:コン・チーリョン(HKSE)、ウォン・ホイ
アクション監督:チン・ガーロッ、ウォン・カーファイ
音楽:ピーター・カム
出演:レオン・カーファイ、アーロン・クォック、ラム・カートン、チン・ガーロッ、チャーリー・ヤン、エディ・ポン、アーリフ・リー、アレックス・ツイ、アンディ・ラウ(特別出演)

2012年/香港
日本公開日/2013年10月26日
カラー/ビスタ/デジタル/ドルビーSRD/102分
配給:ツイン
(c)2012 Irresistible Delta Limited, Edko Films Limited, Sil-Metorpole Organisation Ltd.
2012年 アジア・パシフィック映画祭
 編集賞(コン・チーリョン、ウォン・ホイ)
2013年 中国花鼎奨 作品賞
2013年 香港電影金像奨 作品賞
 監督賞・脚本賞(リョン・ロクマン、サニー・ルク)
 主演男優賞(レオン・カーファイ)
 新人賞(アレックス・ツイ)
 編集賞(コン・チーリョン、ウォン・ホイ)
 音響効果賞(キンソン・ツァン)
 視覚効果賞(セシル・チェン)/音楽賞(ピーター・カム)

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コールド・ウォー 香港警察 二つの正義
(寒戦/Cold War)

story

 12月のある晩、繁華街のモンコックで爆破事件が起る。同じ頃、緊急部隊(EU)に所属する5人の警官と銃器を積んだ車輌が失踪。その後、彼らを拉致したという、匿名電話が警察本部に入った。

 海外出張中の警察長官に代わり、「行動班」副長官のリー(レオン・カーファイ)が臨時長官として捜査の指揮を執ることになる。「行動班」警視正のクォン(ラム・カートン)に呼び出されたIT担当のトウ(テレンス・イン)によれば、最新システムの無線やGPSが機能していないことから、警察内部の事情に詳しい人物が関与しているという。

 行方不明になった5人の中には、リー副長官の一人息子ジョー(エディ・ポン)も含まれていた。リーはこの事件をテロ行為と考え、非常事態を宣言。香港警察のプライドをかけ、各組織を総動員したコードネーム「コールド・ウォー(寒戦)」作戦を遂行する。一方、「管理班」副長官のラウ(アーロン・クォック)はリー父子の事件関与を疑い、保安局局長ロク(アンディ・ラウ)と会って、秘かに彼らの情報提供を求める。

 犯人たちから拉致する様子を収めたSDカードが届き、警官の1人が重体で発見される。リーは非常事態を最高レベルに引き上げ、香港警察の2/3の人員投入を発表。市民を危険にさらす行き過ぎた行動にラウは反発し、次期長官候補の2人は激しく対立するが、長官(マイケル・ウォン)からの連絡でラウが臨時長官に任命される。

 犯人は拉致した警官と武器の値段を身代金として出題してくる。警察に怨みを持つ関係者リストから、はじき出されたのは9320万HKドル。だが、正式な要求額は3333万HKドルで、残りの約6000万HKドルは至急、金庫室に輸送されることに。だが、実際に強奪されたのは6000万HKドルの方だった。やがて、人質たちが救出されるのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

…その後に、汚職事件として「廉政公署」(公的捜査機関)によるあらたな展開が待ち受け、アーリフ・リー(『李小龍 マイブラザー』で若きブルース・リーを好演)が登場! 事件で協力関係を築いていったリーとラウが、再び対立に巻き込まれ…という二段構えの構成で、警察署内のドラマと外で起っている犯人グループとの闘いが描かれていきます。冒頭のタイトルロールで登場人物の紹介があるのですが、最初は複雑過ぎてわかりにくいかもしれません。1回でも面白いけど、ぜひ、2回以上ご覧になることをオススメします。そして、あっと驚く結末と黒幕の正体…いや、事件はここで終っていません。最後まで緊張が途切れない本作が、『インファナル・アフェア』以来の傑作と絶賛されるのも納得。今年の香港電影金像奬では、初監督作にして見事9冠に輝いています。「最初から続編を作るつもりで書いたのではありません」と語る、リョン・ロクマン&サニー・ルク監督のインタビューもぜひお読みください。


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