logo

殺人の輪廻

監督:パク・ウンギョン、イ・ドンハ
脚本:パク・ウンギョン、イ・ドンハ
撮影:
編集:
照明:
美術:
音楽:
出演:ソン・ドンイル、キム・ユジョン、ソン・ホジュン、キョンジン、ソ・イェジ、チェ・ユリ

2015年/韓国
日本公開日/2016年6月25日
カラー/シネスコ/102分
字幕:
配給:アルバトロス・フィルム
(c)2015 Film Dorothy.

p2

p3

殺人の輪廻(秘密/Circle of Atonement)

story

 キジョン(子役)は母と6歳の誕生日を祝っていた。そこへ、5年ぶりに出所した父、シン・ジチョル(チェ・ユリ)が金とプレゼントを持って尋ねて来る。しかし、獄中の夫と離婚した妻はドアを開けようとせず、夫を突き放す。やけになったジチョルは、タクシーの運転手をしながら客にあたり散らすうちに、憎しみから殺意が芽生えていく。

 結婚を控えるユシン(ソ・イェジ)は、婚約者のチョルン(ソン・ホジュン)とドライブ中に口論となり、車を降りてしまう。彼女を置き去りにして去ったチョルンだったが、戻ってみるとユシンの姿が消えていた。翌朝、ユシンは無惨な姿で発見され、チョルンは激しく後悔する。ほどなく、担当刑事のイ・サンウォン(ソン・ドンイル)がジチョルを逮捕。チョルンの目にジチョルの不敵な笑みが焼き付く。

 ジチョルが捕まったのは、夜中に忍び込んだ自宅だった。その時の騒動で母親を亡くしたキジョンを、密かにサンウォンが引取り、自分の娘として育てる。10年後、サンウォンは美しく成長したジョンヒョン(キム・ユジョン)と幸せに暮らしていた。その頃、ジョンヒョンのクラスに新任の教師がやって来る。哀しい詩を読むその男はチョルンだった。

 ジョンヒョンの笑顔に殺人犯の面影を見たチョルンは殺意を抱くが、ジョンヒョンはそんなチョルンにかえって興味を抱く。ジョンヒョンにも心に仕舞っている秘密があったのだ。そんなある日、サンウォンはチョルンと酒を飲むことになり、10年前の事件で会ったことを思い出す。そして、ジチョルの死刑の日が近づいていた…。

●アジコのおすすめポイント:

復讐と贖罪を複雑な人間関係の中にからませたサスペンススリラーです。意表をつく展開で話題となった『テロ,ライブ』の脚色を担当し、注目されたパク・ウンギョンがイ・ドンハ監督と共同で脚本を執筆。二人で作り上げた初監督作品でもあります。主演は3人。このところ刑事役がすっかり板についたソン・ドンイルは、育てた娘を溺愛する父親と長い間重荷を隠し持っていた男を体現。婚約者を殺され、自責の念と復讐心にさいなまれる青年を新鋭のソン・ホジュンが繊細に演じています。この二人を相手に堂々とした演技を見せるのが、人気子役時代から大人の女優として美しく成長中のキム・ユジョン。多感な青少年時代の主人公そのままに、明るい一面と秘密を抱えて苦しむ暗い面の両方を演じ分けています。果たして、真実が明らかになった3人の命運は?!


p4p5p6

▼「反逆の韓国ノワール2016」公式サイト 閉じる