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もっと猟奇的な彼女

監督:チョ・グンシク
脚本:シン・チョル
撮影:カン・スンギ
編集:
美術:イ・チョロ
音楽:キム・ヒョンソク
出演:チャ・テヒョン、ビクトリア f(x)、ペ・ソンウ、藤井美菜、チェ・ジノ、ソン・オクスク、ワン・チーガン

2016年/韓・中
日本公開日/2017年2月18日
カラー/99分
字幕:
配給:ハーク

*「未公開ゾーンの映画たち2017」で上映。

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もっと猟奇的な彼女
(猟奇的な彼女2/My New Sassy Girl)

story

 運命の人と信じていた彼女が「運命などない」と言い残して尼寺へ出家。数年後、まだ心の傷が癒えないキョヌ(チャ・テヒョン)は友人たちと焼け酒を飲み、帰りの電車で寝込んでしまう。そんなキョヌから財布を盗んだスリ集団を、離れて見ていた長髪美女が撃退。仁川のチャイナタウンにあるベンチで目覚めたキョヌは、不審に思いながらも、母(ソン・オクスク)からの電話で病院へ向かう。

 盲腸で入院している母を見舞ったキョヌは、サングラスをかけた長い髪の女性(ビクトリア)と出会う。車椅子の彼女に中国語で背中を掻くよう命じられるキョヌ。別れ際「ありがとう、チビ太」と呼ばれたキョヌは、運命を感じていた。それは幼い頃に、中国から転校してきた女の子に呼ばれていたアダ名。当時、いじめられていた彼女を助けて、二人は初恋カップルになるが、彼女は「ウォアイニー」と告げて、中国へ帰って行った。それは「必ず会いに来て」という意味だと、キョヌは教えられていた。

 公演の仕事と結婚のためソウルへやって来たという彼女。キョヌは彼女を旅行に連れて行き、ヒッチハイクや野宿をしながら距離を縮めていく。その結婚の相手は、なんとキョヌだった。キョヌは早速、就職活動に精を出し、応募したはずのない大企業MJKテレコムから合格通知をもらう。彼女が履歴書を送ってくれていたのだ。仕事も決まり、彼女の故郷、麗江の山奥でおじいちゃんからも許可をもらった二人は、晴れて結婚するのだが…。

アジコのおすすめポイント:

なんとあの大ヒット作『猟奇的な彼女』が、15年を経て帰ってきました。もっともこちらは、冒頭で運命の彼女が去ってしまい、キョヌがもう一人の運命の女性と再会。結婚までしてしまうお話で、続編ではありますが、まったく違う物語と言ってよいでしょう。韓中合作ということで、彼女役を演じたのはガールズグループ f(x) の中国人メンバー、ビクトリア。中国語と韓国語を使い分け、キョヌの成長を愛のムチで見守る女性をキュートに演じています。監督は『夏物語』のチョ・グンシク。就職問題や学歴社会などの世相も盛り込み、一方ではウォン・カーウァイの『花様年華』をパロったりと愉快な演出も。果たしてキョヌの新たな幸せはホンモノなのか、それとも全部夢なのか? エンディングの「I Believe」はありませんが、これはこれでよいのかも。


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