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コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝

製作:ベニー・チャン、アルヴィン・ラム
監督:ベニー・チャン
脚本:ベニー・チャン、ウォン・タン、タム・ワイチン、ティム・トン、チェン・アイチー
撮影:パーキー・チェン
編集:ヤウ・チーワイ
アクション監督:サモ・ハン
美術:ベン・ラウ
音楽:ウォン・キンワイ
主題歌:「危城」歌・Shin(蘇見信)
出演:エディ・ポン、ラウ・チンワン、ルイス・クー、ウー・ジン、ユアン・チュアン、ジャン・シューイン、リウ・カイチー、シー・ヤンネン、サミー・ハン、フィリップ・キョン

2016年/香港・中国
日本公開日/2017年6月10日
カラー/シネマスコープ/120分/R15+/広東語
字幕:神部明世
配給:ツイン
(c)2016 Universe Entertainment Limited.

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コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝
(危城/Call Of Heroes)

story

 1914年、内戦下の中国。北洋軍閥のチョウ・イン将軍は、武力を誇示するため、各地で略奪と虐殺を続け、各地で戦乱を逃れる難民が多数発生していた。石頭村では教師のパク・レン(ジャン・シューイン)が虐殺を逃れ、孤児となった子どもたちを連れて普城へ向かっていた。

 旅の途中、食堂に立ち寄ったパク・レンたちは強盗団に遭遇するが、たまたま居合わせた流れ者マー・フー(エディ・ポン)に助けられる。鮮やかなカンフーを駆使して悪人たちを退治した彼を見て、子どもたちは「孫悟空だ!」とはやし立てるが、マー・フーは名前も告げず、愛馬のタイペンに乗って去っていった。

 普城は団長のヨン・ハックナン(ラウ・チンワン)率いる自警団に守られ、村人たちは貧しいながらも平和に暮らしていた。しかし、各地から避難民が押し寄せ、村人たちは危機感を募らせていた。そこへパク・レンたちが到着。食堂を営むいとこティッガウ(フィリップ・キョン)と再会する。マー・フンもその村へやって来たので、パク・レンは省都へ子どもたちを連れていくため、彼に護衛を依頼するが、人助けには興味がないと断られる。

 翌朝、軍閥の中で最も冷酷で残忍と恐れられているチョウ・イン将軍の息子、チョウ・シウロン(ルイス・クー)が、普城へ単独偵察にやって来た。そして、ティッガウとパクレン、教え子の一人を楽しむように射殺。自ら逮捕され、団長たちは彼の死刑を決めるが、軍閥の将校チョン・イック(ウー・ジン)が現れ、村人たちの命と引き換えにシウロンの釈放を要求する…。

アジコのおすすめポイント:

「サモ・ハン is BACK!」第2弾は、サモ・ハンがアクション監督を担当し、ちょっぴりカメオ出演もしている本作。ベニー・チャン監督が『新少林寺/SHAOLIN』(11)に続いて手がけたカンフーアクション大作ですが、こちらは勧善懲悪がはっきりとしたエンターテイメント。尊敬する黒澤明監督やマカロニ・ウェスタンの巨匠セルジオ・レオーネ監督の作風を加味し、屈強な流れ者の用心棒が村人を鍛えながら、とんでもない悪党一味を成敗するという痛快作品になっています。髭面のエディ・ポンが嬉々として演じる流れ者、いい味出してます。ユアン・チュアン演じる団長の強い妻役もいい。さらに、最近悪役に転向したかのようなルイス・クーのクレイジーな演技も見ものです。そんな中、複雑な内面演技を見せるのがウー・ジン。幼い頃から兄弟弟子だったエディとの対決シーンも見どころです。さて、ベニー・チャン監督といえば、昨年公開された『小さな園の大きな奇跡』のようなヒューマンドラマも手がける監督。次回作はルイス・クー主演のSFコメディ(『猫星人』)とか。楽しみ!


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