新少林寺/SHAOLIN(新少林寺/Shaolin)
story
1912年の中国。辛亥革命によって清王朝が倒れたものの、腐敗した政治のために外国の列強に侵食され、国内は戦乱で荒れ果てていた。そんな中、弱者である難民や負傷した兵士を助けようとしていたのが、浄能(ウー・ジン)、浄空(シー・イェンレン)、浄海(ユイ・シャオチュン)ら、少林寺の若き僧侶たちだった。
ある日、少林寺に助けを求めて逃げ込んで来た将軍を追って、馬に乗った軍人たちが土足で踏み込んでくる。無慈悲な将軍侯杰(アンディ・ラウ)は、将軍の命乞いを無視して撃ち殺し、少林寺を愚弄する。だがそんな彼も、愛する妻・願夕(ファン・ビンビン)と一人娘の勝男(嶋田瑠那)には人一倍の愛情を注いでいた。
侯杰は、義兄弟の宋虎将軍が、彼の戦利品を狙っていると気づき、勝男と宋虎将軍の息子との婚約式を使って暗殺を企て、その指揮を腹心の曹蛮(ニコラス・ツェー)に命じる。だが、暗殺計画を見抜かれた上、曹蛮の裏切りによって侯杰の命も狙われる。
侯杰は願夕と勝男を逃がすものの、勝男は馬車にはねられ瀕死の傷を負う。勝男を助けるために、侯杰は少林寺に駆け込んだが、娘は助からなかった。悲しみに暮れる侯杰を救ったのは、少林寺の厨房係・悟道(ジャッキー・チェン)だった。全てを失いお尋ね者となった侯杰は、一からやり直すために髪を切り、出家を決意する。そして、厳しい修行の末、過去の罪を反省して悟りを開いた侯杰は、一人の僧侶、浄覚として生まれ変わるのだった。
●アジコのおすすめポイント:
ついに、ベニー・チャン監督がカンフーアクションを撮りました! 08年に『インビジブル・ターゲット』で来日した時の監督取材で「皆が撮らなくなったらカンフー映画を撮ろうかな(笑)」と語っていた監督。しかしついに、その時がやって来たのでした。しかも、こんなに豪華なスタッフ&キャストで。それも『新少林寺』ですよ! 物語は、かつてジェット・リーが主演した修行ものの『少林寺』とは異なります。主演のアンディ・ラウは極悪人から改心して僧侶となり、かつて自分を裏切ったニコラス・ツェー扮する部下と対決。少林寺を守るために闘います。本作を99作目にしたジャッキー・チェンはけっして強くありません。が、少林寺のかわいい小僧さんたちの見事なアドバイスで(笑)敵を倒すシーンは見所です。浄能、浄空、浄海の若き僧侶トリオの活躍も見逃せません。(ちなみに浄空役のシー・イェンレンとは、改名したシン・ユー)また『少林寺』『少林寺2』で活躍し、引退していたユエ・ハイが、少林寺の方丈役で復活しています。本作のテーマは「禅武」。武によって禅の心を伝える、深い人間ドラマを味わってください。
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