logo

マリオネット 私が殺された日

監督:イ・ハンウク
脚本:イ・ハンウク、キム・ウンギョン
撮影:パク・キョンギュン
編集:ウォン・チャンジェ
美術:チャン・ソンギュ
音楽:キム・ドンウク
出演:イ・ユヨン、キム・ヒウォン、オ・ハニ、イ・ハクチュ、キム・ダミ、チャン・ヒョクチン、カン・ジソプ

2018年/韓国
日本公開日:2019年3月16日
*未体験ゾーンの映画たち2019
カラー/102分
字幕:松本庭美
配給:クロックワークス
(c)2018 Oasisent.

p2

p3

マリオネット 私が殺された日
(私を記憶して/Marionette)

story

 その日、高校生のユ・ミナ(キム・ダミ)は先輩(イ・ジェヨン)とのデートを楽しみにしていた。授業が終わった後、カラオケを楽しんで初めてのキスをした。友達の家に行くと母に嘘をついて、先輩の家で食事をした。

 高校教師のハン・ソリン(イ・ユヨン)は結婚を控え、生徒たちからも祝福される。職員室の机の上には、たくさんのお祝いのプレゼントが置いてあった。メッセージ付のコーヒーを飲み、残業するうちに眠り込んでしまう。

 帰ろうとしたミナは、先輩は引き止められてお酒を飲む。意識を失った後、気づくと椅子に手足を縛りつけられていた。複数の男子生徒が現れ暴行を受けるミナ。撮影された動画がネット上に公開され、誰にも相談できないミナは、その後も先輩の言いなりになるしかなかった。

 職員室で寝込んだソリンは、翌朝、生徒に起こされる。手首に縛られた痕のようなアザができていた。トイレに駆け込み動揺しているところへ、携帯に動画とメッセージが届く。かつて彼女を苦しめた「マスター」からだった。

 婚約者ウヒョク(カン・ジソプ)の家族と食事の最中にもメールが届き、ソリンはオ・グクチョル(キム・ヒウォン)に連絡を取る。ゲーム喫茶を営むグクチョルは、かつてミナが被害に遭った「マリオネット事件」を解決した刑事だった。ソリンはキム・ジノについて調べて欲しいと頼む。

アジコのおすすめポイント:

高校生の頃に集団による性被害に遭い、その動画を流出された少女が、別人となって教師になり幸せを取り戻した矢先、再び過去の悪夢が忍び寄ってくるという社会派サスペンスです。韓国映画でよく題材となっている実在の事件を元にしたフィクションですが、最後に現れる真犯人など、今のネット社会に蔓延する闇を鋭くあぶり出しています。冒頭、学校を舞台に過去と現在が並行して描かれるので、混乱してしまいますが、昔も今もネット社会の闇は変わらないということなのかも。監督は本作が2作目のイ・ハンウク。主演は『アトリエの春、昼さがりの裸婦』で注目されたイ・ユヨン。様々な記事や文献を読み込んで本作に挑んだというだけに、熱演しています。共演はコミカルな役から悪人まで、多彩な役柄を演じ分ける個性派のキム・ヒウォン。本作でも、いい味の演技を見せてくれます。

「未体験ゾーンの映画たち 2019」での上映です。


p4p5p6

▼公式サイト 閉じる