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ソン・ランの響き

監督:レオン・レ
脚本:レオン・レ、ミン・ゴック・グエン
撮影:ボブ・グエン
編集:レオン・レ
美術:ゾ・テ・ビン、ヒエップ・レ・ドゥック
衣装:ジア・ファム
音楽:アン・トン・タット
出演:リエン・ビン・ファット、アイザック、スアン・ヒエップ、キエウ・トリン、バオバオ、タン・ヴィン、ミン・フォン、トゥ・クエン

2018年/ベトナム
日本公開日:2020年2月22日
カラー/102分
字幕:
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
(c)2018 STUDIO68
2008年 東京国際映画祭
 東京ジェムストーン賞(リエン・ビン・ファット)
2019年 オーストラリア映画監督協会賞 長編部門
 ACS賞/審査員賞/撮影賞(ボブ・グエン)/
 ゴールデン・トライポッド賞
2019年 トゥデイTV フェイス・オブ・ザ・イヤー賞
 長編部門 作品賞/主演男優賞(リエン・ビン・ファット)
 美術賞(ゾ・テ・ビンまたはジア・ファム)
2019年 ホーチミン・シネマ・アソシエーション
 VCA賞 最優秀作品賞/
 最優秀男優賞(リエン・ビン・ファット)/
 美術・衣装賞(ジア・ファム)
2019年 シャルム・エル・シェイク・アジアン映画祭
 作品賞/監督賞(レオン・レ)
2019年 ベトナム映画協会 ゴールデン・カイト賞
 シルバー・カイト賞最優秀作品賞
 主演男優賞(リエン・ビン・ファット)/
 撮影賞(ボブ・グエン)
2019年 ベトナム映画祭 長編映画部門
 作品賞/監督賞(レオン・レ)/助演男優賞(アイザック)
2019年 サンディエゴ・アジアン映画祭 観客賞
2019年 北京国際映画祭 新人監督賞(レオン・レ)
2019年 ASEAN 国際映画祭
 脚本賞(レオン・レ、ミン・ゴック・グエン)
2019年 ロサンゼルス・アジアン・パシフィック映画祭
 審査員特別賞
2019年 テルアビブLGBT 映画祭 観客賞
2019年 フレームライン・サンフランシスコ国際LGBTQ映画祭
 観客賞
2019年 ニューヨーク・アジアン映画祭 観客賞
2019年 アジアン・アメリカン国際映画祭
 観客賞/新人監督賞(レオン・レ)
2019年 ファーゴ・ムーアヘッドLGBT映画祭
 撮影賞(ボブ・グエン)
2019年 マドリッド国際LGBT映画祭 審査員特別賞


ソン・ランの響き(Song Lang/The Tap Box)

story

 1980年代のサイゴン(今のホーチミン市)。大衆歌舞劇カイルオンの劇場では、旅回りの一座が悲恋ものの人気演目「ミー・チャウとチョン・トゥイー」を演じている。チョン・トゥイーを演じるのは看板俳優のリン・フン(アイザック)だが、彼にはまだ恋愛経験がなかった。

 その頃、ユン(リエン・ビン・ファット)は高利貸しの手先となって借金の取り立てで暮らしていた。情け容赦のない取り立てから「雷ユン」と恐れられるほどだった。そのユンにカイルオン一座への取り立てが命じられる。入口の古いポスターを見つめるユン。彼の母親はかつて、カイルオンの看板女優だったが、政治的な理由で主演を下ろされたため家族を捨てて去っていた。

 楽屋。借金の返済ができず懇願する団長の前で、ユンは衣装にガソリンをかけて火をつけようとしていた。そこへリン・フンが止めに入り、自分の腕時計を差し出す。「残りは後で払う」という彼に、ユンは腕時計を受け取らず無言で立ち去った。ユンの父親(スアン・ヒエップ)はカイルオンの奏者だった。幼い頃のユン(バオバオ)はカイルオンを観るのが大好きな少年だった。

 タイ(トゥ・クエン)の家に取り立てに行ったユンは、留守番をしていた幼い娘たちと穏やかなひと時を過ごす。しかし、タイと妻が帰宅すると豹変し、暴力で返済を迫るのだった。その夜、リン・フンの舞台を観たユンは彼の美貌と歌声に魅せられる。翌朝、再びタイの家に行くと、タイの妻が娘たちを道連れに自殺を図っていた。病院で呆然となるタイを陰から見つめるユン。彼は深い後悔の念にかられていた。

 ある日、町の食堂で食事をしていたリン・フンが酔っ払いにからまれ、殴り合いになる。たまたま居合わせたユンが加勢に入るが、リン・フンは殴られて昏倒しており、ユンの部屋で目覚めた。その夜を一緒に過ごすうちに、次第に打ち解けた二人は互いの生い立ちを語りあう…。

アジコのおすすめポイント:

ベトナムの大衆歌舞劇「カイルオン」を背景に描かれる、2人の青年のつかの間の出会いと別れを描いたせつない物語です。ソン・ランはベトナムの民族楽器。カイルオンの伴奏に使われ、ユンは父親が弾いていた弦楽器ダン・グエットを弾きながら、片足で小さな木鼓のソン・ランを踏み、かつて父が書いた詩を歌うリン・フンの伴奏をします。対照的な生き方をしてきた2人の青年が、カイルオンという共通点で響き合う、この美しいシーンは見逃せません。恋愛経験はないけど美しい役者のリン・フンとたまに寝るGFのいる野生的なユン。彼らの出会いは友情以上、恋愛未満という絶妙に純粋な状態に発展していくのですが、それだけに衝撃のラストは胸にぐっと刺さることでしょう。監督は本作が長編デビュー作となるレオン・レ。主人公をテレビの世界からオーディションで抜擢されたリエン・ビン・ファットと、アイドルグループ「365daband」で人気を博したアイザックが演じています。アジクロでは、公開直前に来日したレオン・レ監督とリエン・ビン・ファットに単独インタビューをすることができましたので、そちらも合わせてお楽しみください。


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▼レオン・レ監督&リエン・ビン・ファット単独インタビュー ▼公式サイト