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PMC ザ・バンカー

監督:キム・ビョンウ
脚本:キム・ビョンウ
撮影:キム・ビョンソ
照明:シン・ギョンマン
編集:キム・チャンジュ
スタント・コーディネイト:ノ・ナムソク
美術:キム・ビョンハン
衣装:チェ・ギョンハ
音楽:イ・ジュノ
出演:ハ・ジョンウ、イ・ソンギュン、ジェニファー・イーリー、ケヴィン・デュランド、マリク・ヨバ、スペンサー・ダニエルズ

2018年/韓国
日本公開日:2020年2月28日
カラー/ビスタ/5.1chデジタル/125分
字幕:橋本裕充
配給:ツイン
(c)2018 CJ ENM Corporation, Perfect Storm Film


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PMC ザ・バンカー
(PMC ザ・バンカー/Take Point)

story

 朝鮮半島情勢の緊張が高まる2024年。大統領選挙を控えるアメリカの大統領マクレガー(ロバート・カーティス・ブラウン)からの要請で、CIAソウル支局のマッケンジー(ジェニファー・イーリー)から、民間の多国籍傭兵部隊ラプター16に指令がくだる。それは、南北軍事境界線の地下30メートルに広がるバンカーに潜入し、そこに姿を表す北朝鮮の要人を捕らえて、安全な場所へ護送するというものだった。

 韓国特殊部隊の元兵士で、出産を間近に控えた妻がいるエイハブ隊長(ハ・ジョンウ)は、このミッションを手際よく10分で片付け、引退して新しい人生を踏み出そうと考えていた。ところが、作戦遂行中に北朝鮮のスカッドミサイルがソウル上空に飛来。米軍の迎撃ミサイルに撃ち落され、戦争への危機感が強まる。

 実はマッケンジーは、戦争で北朝鮮を非核化することで、支持率が低迷しているマクレガーを再選させるという野心を持っていた。ところが、バンカーの会議室に現れた要人は、キングと呼ばれる北朝鮮の最高指導者だった。激しい議論の末、エイハブの主張が通り、拉致作戦を決行。キングの拘束に成功する。

 ところが、アメリカに対抗して北朝鮮を掌握しようとする中国が、別の傭兵部隊をバンカーに送り込んでいた。凄まじい攻防戦と信頼していた仲間の裏切りにあい、エイハブにはキング暗殺の濡れ衣がかけられてしまう。もはや彼に残された道は、重傷を負ったキングを連れ出して地上へ脱出するしかない。

 極限状態の中、エイハブは心停止したキングを蘇生させるため、北から同行してきたエリート医師ユン(イ・ソンギュン)に助けを求める。2人は立場を超えて手を組み、崩壊するバンカーから脱出しようとするのだが…。

アジコのおすすめポイント:

朝鮮半島の南北境界線(DMZ)地下に広がる、迷路のようなバンカーで繰り広げられる近未来サバイバル・アクションです。キム・ビョンウ監督のデビュー作『テロ,ライブ』(13年)公開時から遡る5年前、主演のハ・ジョンウが監督に話したアイデアが元となった作品で、当時監督がレゴで作ったミニバンカーが、美術監督の手でセット化され、長い準備期間を経て本作のセットデザインが完成しています。迷路のような狭い空間での攻防戦に緊張感を出したのは、傭兵たちがヘルメットに装着していたP.O.Vカメラと、偵察ロボットとして放たれたミニドローンのおかげ。多国籍チームのリーダー役として、ハ・ジョンウは徹底的に英語を訓練。共演のイ・ソンギュンもソウルの標準語が混じった北朝鮮訛りを特訓し、リアリティを追求しています。今や『パラサイト 半地下の家族』で世界的に有名になったイ・ソンギュンですが、俳優としてはこの役柄の方が存在感が出せています。


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