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マルモイ ことばあつめ

監督:オム・ユナ
脚本:オム・ユナ
撮影:チェ・ヨンファン
照明:キム・ホソン
編集:キム・サンボム
美術:チェ・ギュンサン
音楽:チョ・ヨンウ
出演:ユ・ヘジン、ユン・ゲサン、キム・ホンパ、ウ・ヒョン、キム・テフン、キム・ソニョン、ミン・ジヌン、チョ・ヒョンド、パク・イェナ、ソン・ヨンチャン、ホ・ソンテ、チェ・グィファ、ユン・ギョンホ、ユ・ジェミョン、キム・ドンヨン、ユ・ウンミ、イ・ジョンウン、イェ・スジョン

2019年/韓国
日本公開日:2020年7月10日
カラー/スコープサイズ/ドルビーデジタル/135分
字幕翻訳:本田恵子
字幕演出:インジェスター
配給:インターフィルム
(c)2020 Lotte Entertainment
2019年 黄金撮影賞 助演女優賞(キム・ソニョン)


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マルモイ ことばあつめ
(マルモイ/The Secret Mission)

story

 1933年、北満州。朝鮮語学会のリュ・ジョンファン(ユン・ゲサン)は、チェ・シギョンが編纂を始めた韓国初の国語辞典の未完原稿を入手する。

 1941年、京城。朝鮮劇場でモギリをしていたキム・パンス(ユ・ヘジン)は、スリのチュンサム(イ・ソンウク)を劇場に入れていたことがばれてクビに。中学に通う息子ドクジン(チョ・ヒョンド)の学費を稼ぐため、やむなくチュンサムやポンドゥ(チョ・ヒュンチョル)と共謀して鞄を盗み出す。鞄の持ち主はジョンファンだった。

 そのことがきっかけとなり、パンスは刑務所時代に助けたチョ・ガプユン(キム・ホンパ)と再会。彼の推薦で人手を探していた朝鮮語学会の雑用係として働きはじめる。代表のジョンファンは反対するが、メンバーは陽気で愉快なパンスを気に入るのだった。パンスの7歳の末娘スンヒ(パク・イェナ)は皆にかわいがられた。

 文字の読めないパンスは、彼らがなぜ密かに方言を集めているのか理解できなかった。しかし、大日本帝国軍による皇民化政策が進む中、ドクジンも学校で日本名をつけられ、家でも日本語で話すことに違和感を覚えていた。

 様々な出来事の中で、言葉集めの重要性に気づきはじめたパンスは、しぶしぶ始めた文字の勉強にも熱心になり、不仲だったジョンファンとも次第に打ち解けていく。パンスは地方出身の刑務所仲間を集め、方言調査を助けた。

 しかし、ドクジンが通う京城第一中学校の親日派の理事リュ・ワンテク(ソン・ヨンチャン)はジョンファンの父親で、軍人の上田(ホ・ソンテ)はジョンファンに目をつけており、朝鮮語学会を潰そうと画策する。

アジコのおすすめポイント:

日帝時代のソウルを舞台に、韓国で初の国語辞典を作るために奔走した人々を様々な視点から描いたヒューマンドラマです。実際に起こった朝鮮語学会事件をハイライトに、編集者から市井の人々まで魅力的な人物を揃え、皆が共感できる脚本を描いたオム・ユナ(『タクシー運転手 約束は海を越えて』)。今回は自ら監督し、長編デビューを飾りました。辞書を作るには標準語を決めなくてはなりません。そのために、各地の方言を調べて記録する。それがマルモイ。大変な作業です。「一人の10歩より、10人の1歩」と力を合わせることの大切さも描かれます。ユ・ヘジン演じるお調子者の主人公が、文字を読めるようになり、葛藤しながらも誇りある男に変化していく姿は感動的。ラストはハンカチ必携です。ユン・ゲサンも難しい役柄になりきり、今やG.O.Dだったことを忘れるほどの演技派俳優に成長しました。末娘を演じたパク・イェナちゃんの素朴な愛らしさも印象に残り、ホットクが食べたくなるかも。小さな役柄で個性派俳優陣がたくさん特別出演していますので、そこもお見逃しなく。


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