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世宗大王  星を追う者たち

監督:ホ・ジノ
脚本:チョン・ボムシク、イ・ジミン
撮影:イ・モゲ
編集:キム・ヒョンジュ
美術:チョ・ファソン、チェ・ヒョンソク
衣装:チョ・サンヒョン
音楽:チャ・ソンウ
出演:ハン・ソッキュ、チェ・ミンシク、シン・グ、キム・ホンパ、ホ・ジュノ、キム・テウ、キム・ウォネ、イム・ウォニ、ユン・ジェムン、オ・グァンロク、チョン・ヨビン、パク・ソンフン

2019年/韓国
日本公開日:2020年9月4日
カラー/スコープサイズ/133分
字幕:福留友子
配給:ハーク
(c)2020 Lotte Entertainment

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世宗大王 星を追う者たち
(天文:空に問う/Forbidden Dream)

story

 1442年。悪天候のなか、世宗(ハン・ソッキュ)を乗せた輿の車軸が折れて大破。世宗は外に投げ出される。王の命が危険にさらされる大惨事に、輿の製作監督であったチャン・ヨンシル(チェ・ミンシク)がその責任を問われた。

 20年前の1422年、世宗は明国の技術を視察してきた書雲観官吏の報告を聞き、太陽が沈んでも時刻を正確に知ることができる「水時計」の構造に注目。明の図案を模写したチャン・ヨンシルは科学の知識に優れ、世宗の質問によどみなく答えることができた。独自の発想と身近な材料で「水時計」を完成させたヨンシルは世宗に気に入られ、奴婢の雑用係から王宮の武官に任命される。

 水時計は天文観測所・報漏閣に設置され、朝鮮初の標準時計が誕生した。さらに、ヨンシルは朝鮮独自の天体観測機器「簡儀」も製作。朝鮮独自の暦が完成し、米不足が解消された。世宗とヨンシルは身分を超え、二人で寝転んで夜空を仰ぎ、志を語り合える関係になっていく。

 しかし、奴婢から抜擢され王の寵愛を受けるヨンシルに、臣下たちの間で支持派と反対派の争いが生じ始めていた。そして20年が経ち、多くの臣下たちはこれらの大改革を明に隠し通せるはずがないと怯えていた。保身に走る臣下たちは、世宗からヨンシルを引き離そうと密談を交わすようになる。

 そんなある日、世宗のもとに明の皇帝から書状が届き、すべての発明品を焼却し、明の技術を盗んだ罪人として、チャン・ヨンシルを明に引き渡さなければならなくなる…。

アジコのおすすめポイント:

王様と天才科学者の友情と絆を描いた歴史人間ドラマです。ハン・ソッキュが人気ドラマ「根の深い木 ー世宗大王の誓いー」(11年)に続いて再び世宗を演じ、ドラマでは描かれなかった天才科学者チャン・ヨンシルとの深い絆と心の交流を描いています。そのチャン・ヨンシルを演じるのはチェ・ミンシク。この豪華名優二人が共演するのは、なんと『シュリ』(99年)以来。前作の『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』(16年)に続いて歴史作品に挑んだホ・ジノ監督は、この二人の共演を実現させるため、役を決めずにシナリオを渡し、どちらの役を演じるかは本人たちに決めてもらったそうです。庶民のためにハングル文字を生み出した世宗と、朝鮮初の水時計や天体観測機器を発明したチャン・ヨンシル。互いの夢を語る二人が王宮の広場に寝転んで、星空を眺めるシーンはとてもロマンチック。その夢も臣下たちの裏切りや中国の介入で砕かれてしまうのですが、互いを思いやる二人の心が胸に迫ります。名優たちの共演をじっくりとご堪能ください。


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