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AVA/エヴァ

監督:テイト・テイラー
脚本:マシュー・ニュートン
撮影:ステファン・ゴールドブラット
編集:ザック・ステンバーグ
美術:モリー・ヒューズ
衣装:メーガン・コーツ
アクション指導:ジェフ・イマダ
音楽:ベア・マクリアリー
出演:ジェシカ・チャステイン、ジョン・マルコヴィッチ、コリン・ファレル、コモン、ジェス・ウェクスラー、ジーナ・デイヴィス、ジョアン・チェン、ダイアナ・シルバース

2020年/アメリカ
日本公開日:2021年4月16日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/97分
字幕:平井かおり
配給:クロックワークス
© 2020 Eve Nevada , LLC.

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AVA/エヴァ(Ava)

story

 エヴァ・フォークナー(ジェシカ・チャステイン)は完璧な暗殺者だ。今日もパリで任務を果たし、上司のデューク(ジョン・マルコヴィッチ)に連絡する。その様子は、バイクに乗った組織の女(ダイアナ・シルバース)が無線で確認していた。だが、エヴァはこのところ、暗殺の理由が気になる。「あなたは何をしたの?」殺す前に、ターゲットに尋ねてしまう。

 体操選手だったエヴァは軍隊に入るが、酒と薬物に溺れてしまう。更生した彼女に組織が目を付け、デュークの元で暗殺者として育てられた。エヴァは8年ぶりに故郷のボストンへ戻る。妹のジュディ(ジェス・ウェクスラー)はクラブで歌っていた。今はマイケル(コモン)と暮らしているという。母親(ジーナ・デイヴィス)は狭心症で入院していたが、元気そうだった。

 サウジアラビアのリャドへ飛んだエヴァは、軍人を自然死に見せかけて殺す任務についていた。ところが、ターゲットが別人で兵士に囲まれてしまう。なんとか危機を脱し、ノルマンディーの海で釣りをしているデュークに会いに行くエヴァ。指令側のミスだったというが、身の危険を感じたエヴァはしばらく休暇を取り、再びボストンへ帰る。

 一方、デュークはカナダのアジトで後継者のサイモン(コリン・ファレル)と会っていた。組織では標的に話しかけるエヴァを危険視し、エヴァを消そうとしていた。リャドの事件はエヴァを殺すために仕組まれていたのだ。エヴァを大切に育てたデュークはサイモンと対立する。そして、ボストンにいるエヴァにも危険が迫る…。

アジコのおすすめポイント:

凄腕の女アサシンが組織を敵に回してしまい、家族を守るために反旗を翻すハードアクションドラマです。2012年にソ・ジソブが主演した『ある会社員』という韓国映画がありましたが、方向性は同じでも中味は全く違いました。暗殺者としては完璧な主人公の過去やトラウマ、心の傷などにも触れ、母や妹、かつての恋人とのエピソードが盛り込まれています。監督は『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』のテイト・テイラー。同作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたジェシカ・チャステインが主人公をまさに体当たりで演じます。上司役はすっかり渋く&丸くなったジョン・マルコヴィッチ。狂気じみた部分がなくなって、いいお爺さんという感じ。久しぶりにお目にかかったジーナ・デイヴィス(『テルマ&ルイーズ』)は年齢を重ねても、意気盛んという感じでした。そして、怖い悪女役はなんとジョアン・チェン!こちらも貫禄が増しており、主人公との対決シーンは見ものです。さて、一匹狼となったエヴァはこれからどうなっていくのか? 愛する者たちを守るため闘い続けるのか? 


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