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ダルバール  復讐人

監督:A.R.ムルガダース
脚本:A.R.ムルガダース
撮影:Santosh Sivan
編集:A. Sreekar Prasad
美術:Santhanam
衣装:Niharika Khan、Ashok Kumar
アクション監督:Peter Hein
音楽:Anirudh Ravichander
出演:ラジニカーント、ナヤンターラ、ニヴェーダ・トーマス、ヨーギ・バーブ、スニール・シェッティー、プラティーク・バッバル、ナワーブ・シャー

2020年/インド
日本公開日:2021年7月16日
カラー/シネスコ/5.1ch/158分/タミル語/PG12
字幕:北村広子
配給:ツイン

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ダルバール 復讐人(Darbar)

story

 ムンバイには犯罪者が恐れる男がいた。見つかったら最後。情け容赦なく犯罪者を撃ち殺す警察長官アーディティヤ・アルナーチャラム(ラジニカーント)だ。あまりの暴走ぶりに、国家人権委員会が調査にやってくるが、アーディティヤは委員たちを脅して調書を書き換えさせる傍若無人ぶり。昔の彼を知っている女性委員は「まるで別人のようだ」と訝しがる。昨年、デリーからムンバイへ赴任してきた時は、たしか娘も一緒だったはずだ。

 27年前、ムンバイでは麻薬王が17人の警官を焼き殺す事件が起こり、警察の権威は弱体化。以後、麻薬がはびこり、誘拐事件や人身売買、売春などが横行し街中にヤク中が溢れていた。そこで、麻薬組織を一掃するためにデリーから呼ばれたのが、優しくない凄腕警察のアーディティヤだった。彼は一人娘のヴァッリ(ニヴェーダ・トーマス)とムンバイ署へ長官として赴任する。

 ところが、到着したその日に3人の女子大生誘拐事件が発生。一人は州副首相の娘だった。独自の捜査ですぐに3人を発見した彼は、芋づる式に少女誘拐事件にまで捜査を広げ、麻薬組織の大元にたどり着く。そして元締のアジャイ・マルホトラ(プラティーク・バッバル)を逮捕。たった一晩で麻薬と人身売買組織を暴き、2586人を救出して一躍英雄に。有力者のビノット・マルホトラ(ナワーブ・シャー)が息子の保釈を求めても応じず、犯人は終身刑になる。

 母を早くに亡くしたヴァッリは父の身体を心配し、常に時計で健康状態を管理。付き人(ヨーギ・バーブ)まで雇っていた。見合い話をしてくる父に、ヴァッリは再婚相手を見つけたら婿探しをしていいと宣言。アーディティヤはホテルで見かけた美女リリー(ナヤンターラ)に急接近。ストーカーと間違えられながらも、なんとか親しくなる。

 一方、一掃作戦はまだ終わっていなかった。アーディティヤは薬の供給元を聞き出すため、ナーシク刑務所を訪れる。ところが、現れたアジャイは別人にすり替わっていた。その後の調査で本物はタイへ逃げ、アニル・パワルと名乗っているとわかり、アーディティヤはとんでもない方法で彼の抹殺に成功する。しかし、それが元で彼と娘に危険が迫る…。


アジコのおすすめポイント:

お待たせしました。2週間限定公開なので焦りましたが、ファンの皆様が詰めかけているようなので安堵しました。さすがスーパースター。さて今回は、ラジニカーントがちょいワルどころでない「俺ってワルだな!」と連発する暴走警察を演じるポリスアクションです。これまでに観てきた役柄からは、正義感は強いがやさしくて平和主義なイメージが強かったのですが(ロボットのチッティは別として)なんと、70歳を過ぎてこのように拳銃を撃ちまくり、悪党を殺しまくりの野生的な警察官を演じるとは驚きました。身体も鍛えてますし、ダンスも踊ります。ロマンスの相手役となるのは、ナヤンターラ。『チャンドラムキ/踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』(05)以来の共演で、彼女はすっかり大人の女性になりましたが、ラジニ様は若返っているような。ストーリー展開も徹底しており、すり替えられていた刑務所の犯人を捕まえるため、すり替えに加担した有力者たちの心理をついて、アッと驚くトンデモ解決を容赦なく実行します。そして、最後のラスボスとは一対一の肉弾戦。相当ハードな撮影だったのではと予想します。監督はタミル語映画界のヒットメーカー、A.R.ムルカダース。娘役を演じたニヴェーダ・トーマスちゃんも愛らしいのですが、アジコ的に一番印象に残ったのは太っちょの付き人を演じたヨーギ・バーブ。サブキャラで大活躍しているようなので、詳しくは松岡環さんのブログをご覧ください。


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 ▼公式サイト ▼予告編