ダルバール 復讐人(Darbar)
story
ムンバイには犯罪者が恐れる男がいた。見つかったら最後。情け容赦なく犯罪者を撃ち殺す警察長官アーディティヤ・アルナーチャラム(ラジニカーント)だ。あまりの暴走ぶりに、国家人権委員会が調査にやってくるが、アーディティヤは委員たちを脅して調書を書き換えさせる傍若無人ぶり。昔の彼を知っている女性委員は「まるで別人のようだ」と訝しがる。昨年、デリーからムンバイへ赴任してきた時は、たしか娘も一緒だったはずだ。
27年前、ムンバイでは麻薬王が17人の警官を焼き殺す事件が起こり、警察の権威は弱体化。以後、麻薬がはびこり、誘拐事件や人身売買、売春などが横行し街中にヤク中が溢れていた。そこで、麻薬組織を一掃するためにデリーから呼ばれたのが、優しくない凄腕警察のアーディティヤだった。彼は一人娘のヴァッリ(ニヴェーダ・トーマス)とムンバイ署へ長官として赴任する。
ところが、到着したその日に3人の女子大生誘拐事件が発生。一人は州副首相の娘だった。独自の捜査ですぐに3人を発見した彼は、芋づる式に少女誘拐事件にまで捜査を広げ、麻薬組織の大元にたどり着く。そして元締のアジャイ・マルホトラ(プラティーク・バッバル)を逮捕。たった一晩で麻薬と人身売買組織を暴き、2586人を救出して一躍英雄に。有力者のビノット・マルホトラ(ナワーブ・シャー)が息子の保釈を求めても応じず、犯人は終身刑になる。
母を早くに亡くしたヴァッリは父の身体を心配し、常に時計で健康状態を管理。付き人(ヨーギ・バーブ)まで雇っていた。見合い話をしてくる父に、ヴァッリは再婚相手を見つけたら婿探しをしていいと宣言。アーディティヤはホテルで見かけた美女リリー(ナヤンターラ)に急接近。ストーカーと間違えられながらも、なんとか親しくなる。
一方、一掃作戦はまだ終わっていなかった。アーディティヤは薬の供給元を聞き出すため、ナーシク刑務所を訪れる。ところが、現れたアジャイは別人にすり替わっていた。その後の調査で本物はタイへ逃げ、アニル・パワルと名乗っているとわかり、アーディティヤはとんでもない方法で彼の抹殺に成功する。しかし、それが元で彼と娘に危険が迫る…。
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