story
マザーテレサ養護施設。10歳の少女アムダ(ベイビー・モーニカー)は「明日、大事な人が来るから早く寝なさい」と言われる。両親のいない自分に誰が会いに来るのだろう?アムダは不安と期待で眠れない夜を過ごす…。
南インドのティルチ。その夜、麻薬特捜隊の隊長ビジョイ(ナレーン)は、右腕を負傷しながらも、2年以上かけて追っていたアダイカラム(ハリシュ・ウタマン)が率いる麻薬組織から、900キロのコカインと武器を押収。英国式建築の堅牢な警察本部にある秘密の地下室に運び込む。
一方、コカインを奪われたアダイカラムの弟アンブ(アルジュン・ダース)は情報を漏らした疑いのある部下を詰問。そこへ男から電話が入り、コカインの在り処を教える代わりに分け前をくれと取引を要求。さらに、組織に警察が潜入していると伝える。電話の男はなんと、麻薬捜査局のステファン・ラージ局長(ハリーシュ・ペーラディ)だった。
アンブは捜査を主導した警察の名前を聞き出し、皆殺しにするよう腹心の部下サンパト(カンナ・ラヴィ)たちに命じる。ところが、彼こそ2年も潜入を続けている捜査官アジャースだった。濡れ衣を着せられた男が処刑され、彼は捜査から離脱したくなるが、ビジョイの説得で耐えていた。
その夜は警察長官のゲストハウスで退官パーティが開かれていた。作戦から戻ったビジョイは長官に報告。パーティが始まるが、警察に潜入しているアンブの手下パンディが酒に鎮静剤を混入させ、警察たちが次々と倒れていく。たまたま酒を飲まなかったビジョイは危機を察知。ケータリングのトラックで警察たちを病院へ運び、警察本部へ急ぐことにするが、運転できる者がいない。
ビジョイは、IDがなく不審者として車に拘留されていたディリ(カールティ)に目を付ける。彼は終身刑を減刑され、10年ぶりに刑務所から出所したばかり。翌日は娘に会いに行く予定だった。巻き込まれたくなかったが、ビジョイは半ば脅迫して協力させる。ディリは道案内のためトラックの持主の若者カーマッチ(ディーナー)も同行させる。
その頃、ティルチ警察本部に、ナポレオン巡査(ジョージ・マリヤーン)が転任してくる。飲酒運転で捕まった学生とその友人たち5人もいた。ビジョイは電話で、警察本部の門を閉め、建物の入り口を全部塞ぐようナポレオン巡査に命令。学生たちにも協力させる。
荷台の警察の中にパンディも混じっていた。トラックのディリたちと警察本部。長い闘いの一夜が始まる…。
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