story
祖父が残した広大な土地で自然を守って暮らすスミトラナンダン(ラーナー・ダッグバーティ)。森と象を愛する彼はこの地に10万本の樹を植え、大統領からは「森の男」、地元の民からは「森の神」と呼ばれ、尊敬されている。一方で、森には政府に抵抗する過激派グループを率いるアーラヴ(プヴァン・アローラー)とアルヴィ(ゾーヤー・フセイン)の兄妹たちも潜んでいた。
ある日、青い鳥が飛んできて「森の神」に急を知らせる。DRLという土地開発会社が森で測量を始めていたのだ。「森の神」は「ここは保護区域だから、人間は立ち入るな」と警告。虎も現れ、一同は退散する。しかし、ショベルカーなどの大型重機で再び侵入。勝手に森林を伐採して焼きはらい、フェンスで囲ってしまう。そこは「DRLタウンシップ」の名称で高級リゾートマンションとして開発されようとしていた。
その夜、象の群れが工事現場の宿舎を襲い、フェンスを倒してしまう。翌日、警察や救急車と共に報道陣も集まり、事件が明るみに。DRLの責任者と「森の神」の間で、土地を巡って争うことになる。この土地は「森の神」の祖父が森を守る為に政府に割譲したものだが、彼らは勝手に買い取って私有地化していたのだ。
女性新聞記者(シュリヤー・ピルガオーンカル)が「森の神」に興味を持ち、彼を密着取材。「人が象の土地を奪った」という見出しで記事を出す。しかし、土地開発の計画を目論む環境大臣のジャグナート・セーワク(アナント・マハーデーヴァン)は2021年12月のオープンを宣言。記事を書いた女性記者を脅し、DRLには自分の夢を実現するために土地の周りに7キロの塀を作るよう命じる。
DRLは象対策のため、クムキ(人に慣れた象)を持つシャンカル(プルキット・サムラート)に助けを依頼。シャンカルは象のチョトゥを連れて、相棒のおじさんと森へ入っていく。森が騒がしくなり、銃を持ったアルヴィが現れた。「私の森よ。失せろ」しかし、シャンカルは勇ましいアルヴィに一目惚れ。すっかり心を奪われていた。
「森の神」は森林管理者の助言で書類を作り、デリーへ出向いてNGT(国家環境審判所)に提出する。結果、工事の中止命令が出されるが、シャンカルの入れ智恵で工事は続行された。さらに、セーワクは森林管理者を変更して「森の神」を罠にはめ、塀の工事が終わる3ヶ月の間、刑務所と精神病院送りにしてしまう。
3ヶ月後、戻ってきた「森の神」は、象の群れが高い塀に阻まれ、水飲み場へ行けなくなるのを見て悲しむ。そして、役目を終えたシャンカルとチョトゥにも悲劇が起こる…。
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