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ハーティー  森の神

ハーティー 森の神(Haathi Mere Saathi)

監督:プラブ・ソロモン
脚本:プラブ・ソロモン
撮影:アショーク・クマール・ラジ
編集:ブヴァン
美術:プラシャーント・ラーイ, Shraddha Vasugavada
アクション監督:イクバール・スレーマーン
音楽:シャンタヌ・モーイトラ
出演:ラーナー・ダッグバーティ、プルキット・サムラート、ゾーヤー・フセイン、シュリヤー・ピルガオーンカル、プヴァン・アローラー、アナント・マハーデーヴァン、ラージーウ・カチュルー、ラヴィ・カーレー

2021年/インド
日本公開日:2022年7月29日
カラー/シネスコ/5.1ch/ヒンディー語/161分
字幕:小尾恵理
配給:ツイン

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story

 祖父が残した広大な土地で自然を守って暮らすスミトラナンダン(ラーナー・ダッグバーティ)。森と象を愛する彼はこの地に10万本の樹を植え、大統領からは「森の男」、地元の民からは「森の神」と呼ばれ、尊敬されている。一方で、森には政府に抵抗する過激派グループを率いるアーラヴ(プヴァン・アローラー)とアルヴィ(ゾーヤー・フセイン)の兄妹たちも潜んでいた。

 ある日、青い鳥が飛んできて「森の神」に急を知らせる。DRLという土地開発会社が森で測量を始めていたのだ。「森の神」は「ここは保護区域だから、人間は立ち入るな」と警告。虎も現れ、一同は退散する。しかし、ショベルカーなどの大型重機で再び侵入。勝手に森林を伐採して焼きはらい、フェンスで囲ってしまう。そこは「DRLタウンシップ」の名称で高級リゾートマンションとして開発されようとしていた。

 その夜、象の群れが工事現場の宿舎を襲い、フェンスを倒してしまう。翌日、警察や救急車と共に報道陣も集まり、事件が明るみに。DRLの責任者と「森の神」の間で、土地を巡って争うことになる。この土地は「森の神」の祖父が森を守る為に政府に割譲したものだが、彼らは勝手に買い取って私有地化していたのだ。

 女性新聞記者(シュリヤー・ピルガオーンカル)が「森の神」に興味を持ち、彼を密着取材。「人が象の土地を奪った」という見出しで記事を出す。しかし、土地開発の計画を目論む環境大臣のジャグナート・セーワク(アナント・マハーデーヴァン)は2021年12月のオープンを宣言。記事を書いた女性記者を脅し、DRLには自分の夢を実現するために土地の周りに7キロの塀を作るよう命じる。

 DRLは象対策のため、クムキ(人に慣れた象)を持つシャンカル(プルキット・サムラート)に助けを依頼。シャンカルは象のチョトゥを連れて、相棒のおじさんと森へ入っていく。森が騒がしくなり、銃を持ったアルヴィが現れた。「私の森よ。失せろ」しかし、シャンカルは勇ましいアルヴィに一目惚れ。すっかり心を奪われていた。

 「森の神」は森林管理者の助言で書類を作り、デリーへ出向いてNGT(国家環境審判所)に提出する。結果、工事の中止命令が出されるが、シャンカルの入れ智恵で工事は続行された。さらに、セーワクは森林管理者を変更して「森の神」を罠にはめ、塀の工事が終わる3ヶ月の間、刑務所と精神病院送りにしてしまう。

 3ヶ月後、戻ってきた「森の神」は、象の群れが高い塀に阻まれ、水飲み場へ行けなくなるのを見て悲しむ。そして、役目を終えたシャンカルとチョトゥにも悲劇が起こる…。


アジコのおすすめポイント:

自然の生態系を保護しながら、森林とそこに住む野生動物たちを守っている「森の神」と呼ばれる男と、彼が特に愛している象の群れ、森の民や戦士たち(レジスタンス)が、環境大臣がらみの大規模な土地開発に抵抗するアクション・アドベンチャーです。監督と脚本はプラブ・ソロモン。主演のラーナー・ダッグバーティがプロデューサーも務めるなど、彼にとっても渾身作。体重を15キロも減量し、神秘的な「森の神」を見事に体現しています。ラーナー・ダッグバーティといえば、あのメガヒット作『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』(2018年には共にノーカット完全版も公開)で、主人公の宿敵バラーラデーヴァを怪演。悪役にもかかわらず、その演技力が高く評価された強面のイケメンで、日本のインド映画ファンの中でも人気の俳優さん。本作ではスリムに変身して、精悍さが増しております。しかも、象と会話する心優しい男。いいですね〜。首をキコキコさせる演技もかわいいです。もちろん、アクションシーンもあり。デリーで荷物を盗んだ奴らを追いかけるチェイスリレーや、長〜い屋根の上での大立ち回り。さらには巨大な樹の上での闘いも見所です。一方で、象たちに誤解され、再び心を通わせるために苦労する繊細な演技も。象たちは眼のクローズアップが多く、瞳で感情を表す演出となっているようです。もう一人、ちょっとプラバース似の甘いイケメン、プルキット・サムラートが「クムキ」と呼ばれる人に慣れたオスの象チョトゥと登場。森の戦士に恋をして、ロマンス部分を引き受けています。そして、本作の最大の悪役は、後半に登場する悪徳警官パーンデー。鼻歌を歌いながら、平気で悪事をはたらくとんでもない奴です。果たして「森の神」そして森の民たちは、象の森を取り戻すことができるのか?! ぜひ、大スクリーンでお楽しみください。

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