1950 鋼の第7中隊
(长津湖/The Battle at Lake Changjin)
story
国共内戦後、人民志願軍・第9兵団第7中隊長の伍千里(ウー・ジン)は、兄・百里の遺骨を持って帰郷する。やんちゃな弟の万里(イー・ヤンチェンシー)が迎えに出てくる。水上生活の船で育った千里は、軍の手当で両親に家を建てることを約束した。しかし、中国が朝鮮戦争に参戦。休暇は取り消される。万里が一緒に行きたいと言うが、千里はそれを許さなかった。
1950年9月15日。朝鮮戦争に介入した米軍を中心とする国連軍が仁川に上陸。米空軍は敵の全地域を絨毯爆撃し、その脅威は中朝国境付近にまで迫っていた。こうした情勢を受け、北京の中南海(総本部)では議論が交わされていた。米軍が38度線を越え、中国の領土に踏み込むことを懸念した毛沢東(タン・グオチャン)は、中国軍の朝鮮出兵を決断。息子の毛岸英(ホアン・シュアン)も志願兵として参加したいと訴え、毛沢東は哀しみに満ちた表情で彼を送り出す。
千里が戻った第7中隊は、前線に無線機を届けるよう命令を受ける。万里がこっそり兄の後をつけ、隊に潜り込んでいた。千里は愕然とするが、万里の揺るがない意志を知って彼に銃を渡し、砲兵隊に彼を託した。だが、列車での移動中に爆撃され、徒歩での移動を余儀なくされる。しかも、巡回中の米軍機と遭遇。万里と親しかった仲間がこの空爆で命を落とし、万里は戦争の非情さを知るのだった。
輸送任務の途中、第7中隊は友軍と米軍との激戦に遭遇する。米軍は戦車を始めとする火力で人民軍を圧倒する。しかし、万里は巧妙な作戦でそれを返り討ちにし、隊はやっと前線に到着。70台あった無線機は12台しか残らなかったが、無線機を届けることに成功した。
束の間の休息で身体を休める兵士たち。ほどなく、第7中隊は長津湖に戻るよう命令がくだる。綿入れの軍服を調達して出発するが、氷点下での行軍は過酷で厳しく、物資不足が兵士たちを苦境へと陥れた…。
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