シャドウプレイ 完全版
(風中有朵雨做的雲/The Shadow Play)
story
2006年、広州市白雲区の河畔。近くの森でデートしていた若いカップルが腐乱死体を発見する。
2013年4月14日。広州市天河区。再開発区域の一画にある「都会の村」で、賠償問題をめぐる大騒乱が起きる。市当局の責任者で開発を請け負う紫金不動産の主任でもあるタン・イージェ(チャン・ソンウェン)は、自分もここの出身者だと説得にあたるが、騒乱は収まらず会社の看板が破壊されてしまう。焦燥してビルに戻ったタンは、ビルの5階から転落死する。何者かに突き落とされたのだ。
当時、現場にいた若手刑事のヤン・ジャートン(ジン・ボーラン)が事件を担当することになる。タンには妻のリン・ホイ(ソン・ジア)と娘のヌオ(マー・スーチュン)がいた。紫金不動産を創業したのは親友のジャン・ツーチョン(チン・ハオ)だ。
1989年、タンはジャンの紹介でリンと出会う。当時、リンはジャンと付き合っていたが、彼が既婚者だったため別れ、有力者の息子でもあるタンとの結婚を選んだ。その後、ジャンは台湾に渡り、台北のクラブでリエン・アユン(ミシェル・チェン)と知り合う。そして、2人で起業した貿易会社が成功。ジャンはアユンを連れて2000年に帰郷し、紫金不動産を創設。役人のタンも事業に引き入れた。
調査するうちに、ヤンはヌオのブログを発見する。そこには、10歳の頃にジャンとアユンが台北から戻ったこと、自分にとてもよくしてくれたこと、母親がタンから精神病院に入院させられたことなどが書かれていた。そして、アユンは2006年に失踪したまま、消息がわかっていない。当時、その事件を担当したのがヤン刑事の父親、ヤン・シュンジュン(チェン・ウェイロン)だ。
リンはタンからDVを受けていた。リンの話を聞くために屋敷を訪れたヤンは、リンに誘惑され写真を撮られてしまう。翌日、写真がSNSで拡散され大騒ぎに。さらに、事件当時「アユンを見た」と証言した秘書のワンが殺され、ヤンは殺人の疑いまでかけられてしまう。怒るヤンに、リンは香港に逃げるよう偽造渡航許可証と金を手渡す。
香港に渡ったヤンは、かつて父と一緒にアユン失踪事件を調べていた私立探偵のアレックス(エディソン・チャン)を訪ね、助けを求める。父とアレックスは事件の核心に迫っていた時に事故に遭い、父親は再起不能に。アレックスも足が不自由になっていた。
ヤンは父の無念をはらすべく動き始める。そんなおり、香港に留学しているヌオが会いたいと連絡してくる。彼女はヤンに好意を抱いていた…。
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