story
古いテレビのドキュメンタリー映像。人気UFO雑誌「宇宙探索」の若手編集者タン・ジージュン(ヤン・ハオユー)が取材を受け、世界初のテレビ放送について解説している。その時の電波は今も宇宙を漂っていると…。
30年後、タンが編集長になった「宇宙探索」は廃刊の危機に面していた。協賛予定のアポロ社が視察に来て、古参の編集部員チン・ツァイロン(アイ・リーヤー)が歓待。編集部の宝である宇宙服を披露したので、タンが着ることになるが、空気が循環せず呼吸困難に。救急車やレスキュー隊も出動し、脱げないヘルメットを切断。タンは病院へ運ばれた。
第1章:UFOを追う人
テレビの砂嵐はビッグバンの残照と、タンは信じていた。そのテレビが壊れた翌日、気象庁に勤めるナリス(ジャン・チーミン)に電話して異変を尋ねると、オリオン座のα星が弱まっているという。爆発したのかもしれない。タンはネットで超常現象がないか調べ、その時間帯に撮影された不思議な光の落下と、その下にあった獅子像がくわえていた玉がなくなったことを突き止める。
因果関係を確信したタンは、宇宙服をSF映画『流転の(地)球』の撮影班に売って資金を作り、チンとナリスを連れて北京西駅から成都へ向かう。
第2章:苦難の道のり
成都では、タンのファンという22歳のシャオシャオ(ション・チェンチェン)が合流した。最初に訪ねたのは、動画を投稿したシャオだ。山東省にいた頃、畑に墜落したUFOと遭遇した彼は、宇宙人の死体を冷凍保管していた。520元払えば見せてくれるという。チンの制止をはらいのけ、520元支払うタン。自分の話を信じ、最初に520元払った人が運命の人と決めていたシャオは、タンにメッセージを伝え、今も伸びているという宇宙人の脚の骨を渡した。
その骨を持って、4人は獅子像のある鳥焼窩村へ向かう。村では誰もが、その日の出来事を覚えていた。獅子像のそばに光る人がいて玉を持って行った、ロバも消えてしまった、と。獅子像がある家の主はすでに亡くなっていたが、一人息子のスン・イートン(ワン・イートン)が住んでいた。村の放送係を務め、自分が書いた詩を読むイートンは、いつも頭に鍋を被っている。
イートンは時々気絶した。その時、タンの相棒のガイガー・カウンターが激しく反応する。鍋が宇宙からの信号を受信しているに違いない。村には隕石ハンターの赤帽子おじさん(シャン・チービン)も来ていた。タンとは旧知の仲だ。彼は「ここではない」と言って去る。タンたちはしばらくイートンの家に滞在する。
ある日、イートンはタンだけに打ち明ける。「未知の地球外生命体が『石の玉を取り返せ』と信号を発している。出発の時は、獅子像にスズメが群がる時だ」と…。
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