監督:セリーヌ・ソン
脚本:セリーヌ・ソン
撮影:シャビアー・カークナー
編集:キース・フラース
美術:グレイス・ユン
衣装:カティナ・ダナバシス
音楽:クリストファー・ベア、ダニエル・ロッセン
出演:グレタ・リー、ユ・テオ、ジョン・マガロ、ムン・スンア、イム・スンミン、ユン・ジヘ、チェ・ウォニョン、アン・ミニョン、ファン・スンオン
2023年/米・韓
日本公開日:2024年4月5日
カラー/ビスタ/5.1ch/106分
字幕:松浦美奈
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2022 Twenty Years Rights LLC
2023年 ゴッサム賞 作品賞
2023年 LA批評家協会賞 新人賞(セリーヌ・ソン)
2023年 ニューヨーク批評家協会賞 新人作品賞
2023年 全米批評家協会賞 作品賞
2023年 ボストン映画批評家協会賞
新人監督賞(セリーヌ・ソン)
2023年 ヘント国際映画祭 スペシャルメンション
2023年 フロリダ映画批評家協会賞
脚本賞/初長編賞(セリーヌ・ソン)
2023年 ナショナル・ボード・オブ・レビュー
初監督賞(セリーヌ・ソン)
2024年 ロンドン批評家サークル作品賞 外国語映画賞
2023年 アジアパシフィック映画賞 監督賞(セリーヌ・ソン)
(*他、全79賞受賞)
2024年 アカデミー賞 作品賞/脚本賞ノミネート
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パスト ライブス/再会(Past Lives)
story
ナイトクラブのカウンター。ノラ(グレタ・リー)は幼馴染のヘソン(ユ・テオ)と夫のアーサー(ジョン・マガロ)に挟まれている。周りの人々は、3人の関係をどう想像するのだろうか…。
24年前のソウル。映画監督の父(チェ・ウォニョン)と画家の母(ユン・ジヘ)を持つナヨン(ムン・スンア)は、家族でカナダへ移住することになる。12歳のナヨンには結婚してもいいくらい大好きなヘソン(リー・スンミン)というボーイフレンドがいた。母親はヘソンの母(アン・ミニョン)と相談し、ナヨンとヘソンに思い出を作らせるためデートを計画。そして、ふたりは別れる。
それから12年後。ヘソン(ユ・テオ)は兵役を終え、ナヨンはノラ(グレタ・リー)という英語名でニューヨークのマンハッタンにいた。ネットで昔の同級生の消息を調べていたノラは、父の映画のFacebookにヘソンの書き込みを見つける。「ナヨンを探しています。今すぐ会いたい」
ノラはすぐにメッセージを送った。それから、ふたりのオンラインでの交流が始まる。ヘソンは大学で工学を学び、ノラは劇作家となっていた。ノートパソコンの画面ごしに顔を見ながら、思い出話や近況を語り合う日々。「ニューヨークへ来て」とノラ。だが、ヘソンは中国で仕事をするという。
すれ違いが続くようになり、ノラはヘソンに連絡するのがつらくなってきた。いつもヘソンのことが頭から離れないのだ。「しばらくの間、連絡をやめたい」ノラは何者かになりたいという夢に集中したかった。「僕はつらい」とヘソン。「1年後に話そう」ふたりは連絡をとるのをやめた。
アーティスト招聘プログラムで、郊外の素敵なゲストハウスに滞在するノラ。そこへ、同じ劇作家のアーサー(ジョン・マガロ)がやって来た。2人はすぐに意気投合する。一方、仕事のために上海へ留学したヘソンは、同じ留学生の若い女性(ファン・スンオン)と知り合う。
そして、12年後。7年前にアーサーと結婚したノラのところへ、ヘソンがやって来る。ノラが結婚していることは知っていた。だが、ヘソンは彼女と別れ、休暇で来るらしい。24年後、ついに対面したふたりの心は…。
アジコのおすすめポイント:
これはまさに、ソウルメイトとも呼べる関係にある男女の24年間、忘れられない過去の思いと現実の間を揺れ動く大人のラブストーリーです。脚本&監督は本作が長編デビュー作となるセリーヌ・ソン。12歳でカナダに移住した自身の体験をベースにオリジナル脚本を執筆。冒頭のバーでのシーンを実際に体験した監督が、インスピレーションを得て作りあげました。製作は昨年アカデミー賞に輝いた『エブエブ』のA24と韓国大手のCJ ENM。北米で4スクリーンからスタートした本作は、口コミで評判が広がり5週目には900スクリーンを突破。全米各地で数々の賞を受賞しています。二人の恋模様を彩るニューヨークでは、観光名所がずらり。マディソンスクエアパーク、ブルックリン橋に回転木馬、自由の女神フェリーツアー(アジコも学生時代に乗りました!)などなど。あの頃に戻った二人、それを見つめることになる今の夫。複雑な心模様はいろんな人の胸に刺さりそう。でも、この二人。今生では絶対に折り合わないだろうなあ。どんなに好きでも生き方が違うんですよね。それもお互いにわかっているから、また苦いのであります。主演は韓国系アメリカ人女優のグレタ・リー。初恋の彼はドイツ移民2世でニューヨークとロンドンで演技を学んだユ・テオ。(今はソウルを拠点に『別れる決心』などに出演)果たして、二人の心の決着はどうなるのか? 夫役は演劇でキャリアを積み、『ファースト・カウ』に主演しているジョン・マガロが演じます。芸達者な3人の演技アンサンブルをお楽しみ下さい。
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