別れる決心
(別れる決心/Decision To Leave)
story
釜山警察署の刑事チャン・ヘジュン(パク・ヘイル)は史上最年少で警部になった優秀な男だ。部下のスワン(コ・ギョンピョ)と射撃訓練をしながら「殺人事件が減ったな」と不満を漏らし、未解決事件を二人で解決しようとやる気満々。だが、週末は張り込みをスワンに任せ、妻のアン・ジョンアン(イ・ジョンヒョン)が働くイポで夫婦サービスに励む真面目な男でもあった。
そんなある日、山からの転落事故が起こる。被害者は66歳の登山家キ・ドス(ユ・スンモク)。持ち物にはすべてイニシャルを入れている。山頂で見つかったスマホには、若い女性との写真。警察署にやってきた彼女ソン・ソレ(タン・ウェイ)は娘ではなく、中国人の妻だった。彼女は夫の遺体を見ても泣かず、笑ったように見えた。手に擦り傷もある。
彼女の身体には、傷やアザがたくさんあった。夫のイニシャルまで彫られている。尋問中も、彼女は夫の現場写真を見てうっすらと笑っている。果たして自殺か?他殺か? 動機はあるが、ソレは介護士として働いており当日のアリバイがあった。
それから、ヘジュンの張り込みが始まる。双眼鏡で働いているソレを監視しながら、ヘジュンは次第にソレに惹かれていった。遺体に付着していたDNAはソレのものだったが、彼女は理由を説明した。やがてキ・ドスが不法移民から賄賂をもらっていたと告発する書面と遺書が発見され、事件は自殺として決着する。
刑事と容疑者でなくなったヘジュンとソレは、ゆっくりと距離を縮めていった。ソレの女の勘で、追っていた未解決事件の犯人も見つかった。だが、その犯人(パク・ジョンミン)は自殺してしまう。ソレは眠れないヘジュンを寝かしつけにやってきた。翻訳機を通して会話する二人。二人は同じタイプの人間だった。
だが、ソレが介護を担当する老人が危篤になったことから、ヘジュンが代わりに事件当日の担当だったヘドンおばあさん(チョン・ヨンスク)の様子を見に行くことになる。そこで、おばあさんのスマホに不審感を抱いたヘジュンは、予想外の真相にたどり着く。
ヘジュンは「僕は完全に崩壊しました」とソレに伝え、真実を封印。ソレと別れ、妻のいるイポへ転勤したのだが…。
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