監督:キム・ハンミン
脚本:キム・ハンミン、ユン・ホンギ、イ・ナラ
撮影:キム・テソン
照明:キム・ギョンソク
編集:アン・ヒョンゴン
美術:チョ・ファソン
衣装:クォン・ユジン
武術:チェ・ボンノク
音楽:キム・テソン
出演:キム・ユンソク、チョン・ジェヨン、ホ・ジュノ、キム・ソンギュ、アン・ボヒョン、ペク・ユンシク、イ・ギュヒョン、イ・ムセン、パク・ミョンフン、ヨ・ジング、イ・ジェフン、コン・ミョン、アン・ソンギ
2023年/韓国
日本公開日:2024年8月9日
カラー/シネスコ/5.1ch/153分/韓国語・中国語・一部日本語吹替
字幕:金海美
配給:ツイン
©2023 Acemaker Movieworks, Lotte Entertainment, Bigstone Pictures Co., Ltd.
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ノリャン ー死の海ー
(ノリャン:死の海/Noryang: Dead Sea)
story
1598年8月、豊臣秀吉(パク・ヨンウ)が「朝鮮から撤退せよ」との遺言を残して没する。前年、朝鮮半島で苦戦していた日本軍は南岸まで退き、蔚山、泗川、順天に城を構えていた。しかし、順天の小西行長(イ・ムセン)に秀吉の死が伝わった頃、順天はイ・スンシン将軍(キム・ユンソク)の水軍と明水軍による連合軍に包囲されていた。
早く日本へ戻りたい小西は、腹心の有馬晴信(イ・ギュヒョン)を明水軍の都督、陳璘(チョン・ジェヨン)のもとへ派遣。退陣への協力を求めるが対価を要求され、これまでの戦いで集めた2000もの首を差し出すことにする。さらに、薩摩軍を率いる島津義弘(ペク・ユンシク)に救援を依頼。「イ・スンシンを撃つ」という小西の密書に心を動かされ、島津は出陣を同意する。
一方、イ・スンシンは息子ミョン(ヨ・ジング)の戦死に苦しんでいた。左水営の麗水に入ったスンシンは妻(ムン・ジョンヒ)と長男フェ(アン・ボヒョン)に迎えられ、戦死した部下イ・オッキ(コン・ミョン)の板屋船を大将軍船にすると決める。国王・宣祖(ペ・ハンソン)から軍隊を温存するよう要請されるが、イ・スンシンはあくまでも強硬姿勢を崩さず、日本軍との決戦を強行しようとしていた。
陳璘が小西に寝返ったことを知ったスンシンは、連合軍を解散し朝鮮軍で出陣すると宣言。小西との密約と朝鮮との同盟との間で微妙な立場におかれた陳璘は、スンシンの決意と作戦を知り、あくまでも威嚇のためにと朝鮮軍に同行する。決戦は今夜、ノリャン海峡で。命賭けの熾烈な戦いが始まろうとしていた…。
アジコのおすすめポイント:
キム・ハンミン監督によるイ・スンシン三部作(『バトル・オーシャン 海上決戦』『ハンサン ー龍の出現ー』)の完結編です。チェ・ミンシク、パク・ヘイルが演じたイ・スンシン役を演じるのはキム・ユンソク。老境に差し掛かった英雄がかつての仲間や先達たちを思い浮かべ、彼らの仇を獲るべく壮絶な戦いに身を投じていきます。前作では敵役の脇坂安治を演じたピョン・ヨハンが強烈な印象を残しましたが、今回の敵役は島津義弘を演じるペク・ユンシクと小西行長の腹心・有馬晴信を演じたイ・ギュヒョン。対するイ・スンシン側に連合軍として明水軍の都督をチョン・ジェヨンが中国語で演じ、巧みな演技を見せてくれます。スンシン贔屓の副都督・鄧子龍はホ・ジュノが演じており、これもまた見所。そのほかにも、主演クラスの俳優たちがあちこちに登場します。俊沙(キム・ソンギュ)など前作と同じ重要人物も登場するので、続けて観ると人間関係がわかりやすいでしょう。そして、今回も海の上での戦いでありながら、VFXを駆使して水のない場所で撮影されています。果たして、戦わずして終わらせることはできなかったのか?! そんなことをつい思ってしまうのは、今という時代だからかもしれません。
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