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シュリ デジタルリマスター

監督:カン・ジェギュ
原作:チョン・ソクファ、カン・ジェギュ
脚本:カン・ジェギュ
脚色:パク・チェヒョン、ペク・ウナク、チョン・ユンス
撮影:キム・ソンボク
照明:ウォン・ミョンジュン
編集:パク・コクジ
美術:オ・サンマン、パク・イリョン
武術:チョン・ドゥホン
音楽:イ・ドンジュン
主題歌:「When I Dream」歌・キャロル・キッド
出演:ハン・ソッキュ、ソン・ガンホ、チェ・ミンシク、キム・ユンジン、ユン・ジュンサン、パク・ヨンウ、パク・ウンスク、ナム・ミョンニョル、イ・ドッキョン、キム・スロ

1999年/韓国
日本公開日:2024年9月13日
カラー/ドルビーデジタル/125分
字幕:根本理恵
配給:ギャガ
©Samsung Entertainment
1999年 アジアパシフィック映画祭
 審査員特別賞/編集賞(パク・コクジ)
1999年 大鐘賞
 企画賞(カン・ジェギュ、ピョン・ムリム)
 主演男優賞(チェ・ミンシク)/新人女優賞(キム・ユンジン)
 照明賞(ウォン・ミョンジュン)/編集賞(パク・コクジ)
 音響技術賞(イ・ビョンハ、キム・ソグォン)
1999年 青龍映画賞 監督賞 韓国映画最高興行賞
1999年 韓国映画評論家協会賞
 新人女優賞(キム・ユンジン)/脚本賞(カン・ジェギュ)
 技術賞(編集:パク・コクジ)/
 特別賞(企画:カン・ジェギュ、ピョン・ムリム)
1999年 百想芸術大賞 大賞/作品賞
 監督賞(カン・ジェギュ)/主演男優賞(チェ・ミンシク)
1999年 黄金撮影賞 銀賞(キム・ソンボク)
 新人女優賞(キム・ユンジン)/人気男優賞(チェ・ミンシク)
 照明賞(ウォン・ミョンジュン)
1999年 ディレクターズカット賞 監督賞(カン・ジェギュ)
1999年 シネ21 今年の俳優賞(チェ・ミンシク))
1999年 東京国際映画祭 特別招待作品

poster

シュリ デジタルリマスター(シュリ/Swiri)

story

 1992年、9月。北朝鮮の第8特殊部隊が実戦訓練を展開していた。奇襲と制圧に成功した部隊の中で、一際優れていた女兵士イ・バンヒ(パク・ウンスク)は隊長のパク・ムヨン(チェ・ミンシク)にも目をかけられ、工作員として韓国へ送られる。1996年までに韓国で起こった重要事件には、必ずイ・バンヒが関わっていた。しかし、仁川港での事件以降は消息がわからなくなっていた。

 1998年、ソウル。韓国の秘密諜報要員ユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)は熱帯魚ショップを経営する恋人イ・ミョンヒョン(キム・ユンジン)と会っていた。出会ってから1年。ジュンウォンは身分を隠しているが、同じく秘密諜報要員で相棒のイ・ジャンギル(ソン・ガンホ)にも紹介。結婚も考えている。ミョンヒョンはジョンウォンに熱帯魚の育て方を教え、キッシンググラミーをプレゼントした。

 イム・ボンジュ(ソン・ホギュン)という男が情報提供のためジャンギルを呼び出す。ショッピングビルで落ち合う約束だったが、ジャンギルと顔を合わせた途端に彼は逃げ出した。そして「気づかれた」という連絡の後、撃たれて死んでしまう。検死の結果、銃痕から狙撃したのはイ・バンヒと判明。ボンジュは武器取引を計画していた。その頃、北朝鮮からパク・ムヨンら第8特殊部隊の工作員たちが、続々と韓国へ潜入してくる。

 ボンジュの金が国防科学研究所のキム・ドンソク(キム・ジョンミン)に渡っていることがわかり、ジュンウォンとジャンギルが駆けつけるが、彼も殺されてしまう。ドンソクはCTXという次世代エネルギーを開発。それは、光と温度に反応する液体爆弾で、検知不能なため武器に転用されようとしていた。しかも、テストのため移送するという。

 世間は南北首脳会談を控え、和平ムードが漂っていた。そして、ジュンウォンとジャンギルがヘリで護送する中、移送中のCTXが北の戦闘員たちに強奪されてしまう。すべては二人の動きと同時に進行し、タッチの差で起こった。情報が漏れている…。パク・ムヨンたちは「祖国統一万歳」を合言葉にシュリ作戦を開始。「キッシンググラミーを消してくれ」とイ・バンヒに命じる。

アジコのおすすめポイント:

北と南の工作員たちの攻防戦を悲恋と共に描くサスペンスドラマです。最新作『ボストン1947』が公開中のカン・ジェギュ監督による1999年の世界的な大ヒット作にして名作。今に続く韓流ブームの先駆けとなった本作ですが、公開後、上映権の問題でその後の劇場上映や配信もされておらず、長い間「幻の傑作」となっていました。そしてやっと監督の粘り強い交渉が身を結び、25周年という節目の今年、監督も関わった4Kデジタル修復により鮮やかにスクリーンに蘇りました。当時ご覧になった方はもとより、初めて本作に触れる方もぜひ、大スクリーンでこの感動を味わってください。主演は『グリーン・フィッシュ』(1997) や『クワイエット・ファミリー』(1998) などで注目された若き日のハン・ソッキュ、ソン・ガンホ、チェ・ミンシク、キム・ユンジン。(キム・ユンジンは11月に『DOG DAYS 君といつまでも』の日本公開が待機中)大ベテランの彼らがまだ駆け出しだった頃の共演も見どころですが、そのほかの出演者の中にも映画やドラマでお馴染みの顔から、ファン・ジョンミンなど今や主演クラスの俳優たちがチョイ役で多数出演しています。コネ入社としていじられてる新米工作員はパク・ヨンウ。後半で大活躍を見せます。印象的な主題歌と共に、心に染みる余韻を残す美しいラストシーン。ぜひご堪能ください。


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