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私たちは天国へは行けないけど、愛することはできる

私たちは天国へは行けないけど、愛することはできる
(私たちは天国へは行けないけど、愛することはできる/No Heaven, But Love)

監督:ハン・ジェイ
脚本:キム・ジヨン
脚色:ハン・ジェイ
撮影:チョン・サンジン
編集:パク・セヨン
美術:イ・ヘミン
音楽:キム・サウォル
出演:パク・スヨン、イ・ユミ、シン・ギファン、キム・ヒョンモク、ヤン・ジイル、キム・ヘナ、コ・スヒ

2024年/韓国
日本公開日:2025年3月14日
カラー/ビスタ/DCP5.1ch/112分/PG12
字幕:石原絹香
配給:クロックワークス
©2024 SW Content

2023年 全州国際映画祭 Watcha's Pick

poster

story

 1999年、夏。高校テコンドー部のキム・ジェヨン(パク・スヨン)は、体育館で練習に励んでいた。親友で国家代表候補のハン・ソンヒ(シン・ギファン)に代わり階級をあげたが、計量でひっかかる。試合まであと5日。6キロ増やすなんてできない。鬼コーチ(ヤン・ジイル)はジェヨンの代わりに、他の部員たちを仕置きした。しかし部活のあとで、ジェヨンは皆からいじめに遭うのだった。

 ジェヨンは幼馴染のミヌ(キム・ヒョンモク)とロッテリアにいた。ミヌは店員の女の子に夢中になっていた。彼に泣きつかれ、しぶしぶ告白メモを渡しに行くジェヨン。「あなたが好きです」彼女イェジ(イ・ユミ)はジェヨンをじっと見つめた。

 試合の日、勝っていた試合をコーチは棄権にしてしまう。八百長を仕込んでいたのだ。ジェヨンは口惜し涙を流す。母は護身術としてテコンドー部を勧めたと話し、つらかったらやめていいと言ってくれた。練習を休んだジェヨンは、帰り道に他の部員たちからいじめられる。景品のサイレンを鳴らしてジェヨンを助けたのは、イェジだった。

 ジェヨンの母親は問題のある青少年を助ける仕事をしている。そのうちの一人を、社会復帰プログラムとして家に預かることになる。やって来たのは、なんとイェジだった。彼女は少年院で勉強していたが、店長のいじめに遭い解雇されていた。ジェヨンは喜び、ミヌも大歓迎。3人でカラオケを楽しむ。ジェヨンとイェジには特別な感情が芽生えていた。

 母の提案でジェヨンたちは旅行する。ミヌも誘い、ソンヒも合宿と嘘をついて参加した。場所は益山。イェジの実家があり、母親の墓を守るおばさん(コ・スヒ)が歓迎してくれた。田舎だが近くに海もあり、おばさん特製のハチミツ酒は美味しかった。浜辺で告白ゲームをした夜、二人きりになった時、ジェヨンはイェジに本心を告白する…。

アジコのおすすめポイント:

世紀末に出会った18歳の少女が、互いの愛を確信し、予想外の試練を経て2年後に約束の場所で出会う。天国とは何か、今二人がこうして一緒にいられる場所こそ天国ではないのか。そういう明るい未来を感じさせるピュアなラブストーリーです。1999年という時代はまだ、セクハラや暴力に満ちた社会。汚い大人たちに翻弄されながらも、相手を思いやり信じ抜く二人。監督はハン・ジェイ。主演は『はちどり』で主人公の姉を演じていたパク・スヨンと「イカゲーム」『ニュー・ノーマル』のイ・ユミ。二人とも実年齢は30代なのですが、童顔なので18歳の役も自然にこなしています。二人が歌うエンディング・ソングが微笑ましくて素敵です。

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▼公式サイト ▼予告編