現代台湾の中秋節はにぎやかそのもの
2004年9月29日
台湾も華人社会なので、中秋節といえば、各種いろいろな月餅がとびかいます。お互いに月餅を贈りあい、冷凍庫の中は甘いのから塩味まで様々な月餅でいっぱいになります。そしてもう一つ、中秋節に欠かせないのが、名産品でもある文旦(柚子)です。柚子はお肌にも良く、また「柚」の音が「佑(加護する)」と同じなので、食べるのはもちろん、お供え物としても活躍します。
他の地域のレポートを読んでいると、中秋節には盛大なランタン・フェスティバルも開かれているようですが、台湾でランタンが楽しめるのは第1回目でご紹介した「元宵節」のみ。この時期は幻想的なランタンを楽しむことができず、他の地域の方々が少し羨ましいですが…しかし、現代台湾の中秋節もにぎやかです。
台湾の中秋節の最も一般的な過ごし方は、月を眺めながら道端でバーベキュー! 当然のように家の前の道路や屋上などにコンロを持ち出し、ひしめき合いながら友だちや家族みんなで焼肉や海鮮、カニ等を焼いて楽しみます。満月と焼肉…何の関係もありませんが、家族みんなが丸くなって食卓を囲むことを重視する台湾では、みんなが楽しく食事をする機会をもつことが大切と考えられています。そして、宴が盛り上がると、満月そっちのけで街のあちこちから大好きなカラオケをする歌声が聞えてきます。
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