イベントは生放送なのでハプニングも多く、寒さの余り上手く声が出ず音を外してしまったり、音響が壊れてしまったり、交通渋滞に巻き込まれて現場にたどり着けない出演者が出たり…各地でいろんなハプニングが起こったようですが、みんな楽しんで新年を迎えました。
しかし、このカウントダウン・イベント、観客数が多く、人がひしめき合っていて、見るほうは大変な体力勝負! そんな中、毎年ゆったりと、それでいて濃い年越しイベントを楽しんでる人たちがいます。
それは11年連続で年越しライブを決行しているベテラン・シンガーソングライターの陳昇(ボビー・チェン)とそのファンたち。毎年恒例で、大晦日から元旦にかけて夜中じゅう、平均44〜5時間にも及ぶライブを行っています。日本からの参加も今回で連続8年目!というファンの方にお話をうかがいました。
カウントダウン・ライブと他のライブとの違いはなんですか?
「ずばり『濃さ!』。年越しのライブは一年に一度だけ!という気合があり、アーチスト側の準備(舞台設計やダンサー、プログラムなどの趣向)も、いつもとは違った凝ったものになっています。」
12時になったらカウントダウンをしているのですか?
「あまりしません。カウントダウン自体はしますが、たいがい時間はいい加減です。一度なんて、午前2時頃『あ、そろそろだね』なんて言って、カウントダウンを始めました(笑)。そんな感じなので、カウントダウンの途中でも、『ちょっと待った!』とやり直しをしたり、今年のカウントダウンは「10、9、8、7、6、5、4.5、4.4、4.3…」と小数点まで付きました。」
跨年(年越し)ライブのために準備することってありますか?
「特にないですけど…1年に1回会えるファン仲間のために、日本から小さなおみやげを持って行ったりします。コンサート前の客席は、ちょっとした同窓会&プレゼント交換会のようですよ。」
他の歌手達とは一味違ったライブを繰り広げる、陳昇さんの年越しイベント。お話を聞いてるだけでもその楽しさが伝わってきます。
皆それぞれに楽しんで、新年を迎えた様子ですが、旧正月はまだまだこれから。台湾の歌手たちは大企業の忘年会イベント出演のため、まだまだ忙しい日々が続きます。
●from 台北在住のさに:profile
台北市在住。台湾の音楽と屋台と廟と貧乏旅行を愛する食いしん坊。
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