美味しく楽しく
台湾の旧正月の過ごし方
2005年2月23日
台湾の太陽暦のお正月の過ごし方は、前回のレポートでもご紹介した通りですが、本番となる旧正月は、家族を大切にする華人社会だけあって、家族で食卓を囲んで迎えるのが一般的。しかしその前に、家族で団欒するための準備が必要です。
そこで、台北市内の迪化街では毎年旧正月の2週間ほど前になると、旧正月を迎えるための食材の大安売りが行われます。ビーフジャーキーやスルメ、各種ナッツ、干し果物や野菜、お菓子類、からすみなど、迪化街の通りの両側にずらりと山積みにされた食べ物が並びます。
その数日間、迪化街は多くの人でにぎわいますが、やって来るほとんどの人たちは、買い物よりも試食の方が目的。からすみなどの高級食材は、さすがに試食を出す店はないようですが、それ以外のお店ではほとんどが試食オッケイ。山積みされた商品を、勝手に手にとってどんどん食べて行きます。普段、なかなか買うことがないカボチャの種や、干しサヤインゲンなどなど…少し変わった食べ物も、あちこちで試食してみることができるので、地元の人にとっても観光客にとっても楽しくてお徳。
都市である台北市内ともなると、この旧正月前の期間が一番にぎやかです。実際に旧暦の大晦日になると、ほとんどの人が里帰りしたり、家で夕食の準備をしたりと、街にはすっかり人気がなくなります。
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