台湾の離島シリーズ第4弾(続編)
情緒溢れる澎湖諸島の離島
2006年9月17日
今回は、前回ご紹介した澎湖諸島のなかでも、南の海域に浮かぶ離島を引き続きご紹介します。
本島をはさんで、吉貝嶼と反対側にもいくつかの島が点在します。その中でも観光地として人気なのが、桶盤嶼・虎井嶼・望安嶼・七美嶼の4つです。そのうち、桶盤嶼・虎井嶼・望安嶼の3島は、地元の旅行会社のほとんどが、半日または1日で回るツアーコースを用意しています。
3島のうち、最も大きく本島から遠い位置にあるのが望安嶼で、一番見所のある島です。澎湖本島から船で30分ほどかかりますが、天気がよければ、澄んだ青い海に浮かぶ島々を眺めながらの気持ちのよい船旅となります。望安嶼は広いですが、これといった交通手段がないので、旅行社手配のバスを利用するのが無難です。
港からすぐ近くには、天台山と呼ばれる高台があります。仙人の足跡が残っていると言われるここは、海を一望できる草原が広がり、所々に黄色い花をつけたサボテンが可愛らしくワンポイントとなる、絶景ビューの一つです。
緑広がる草原の正面には、どこまでも続く青い海と青い空の境界線がうっすらと延び、左側に視線を移すと、眼下に白砂のビーチと水色やエメラルドグリーンのコントラストが美しい灣が一望できます。緑と青に包まれる開放感溢れる天台山で、風に吹かれながら深呼吸すれば、どんな嫌なこともあっという間に吹っ飛びます。
さらに望安嶼の人気の観光スポットは、今も残る情緒溢れる石造りの漁師村。かつての大ヒット映画『桂花巷』の撮影に使われた場所でもあり、珊瑚の化石や石を積み上げて造った小さな家と畑が連なる光景の中で、のどかな時間が流れます。
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