台湾の離島シリーズ第5弾
霧の列島・馬祖
2006年11月18日
台湾海峡の北西、中国大陸のすぐ側に位置する馬祖列島は、福建省連江縣に属しますが、13箇所ある台湾の国家風景区のうちの1つで、台湾で最も北に位置する離島です。
南竿と北竿と呼ばれる大きめの島を中心に、大小10の島で構成されており、台北からは南竿もしくは北竿まで飛行機で50分。ただし、普段から霧が多く、天気が良くても視界の悪い日は飛行場が閉鎖され、行くことも帰ることもできなくなる可能性が高い島です。
さらに、小さな島の山の間に作られた空港は、滑走路も短く、離着陸時には相当の気を使います。着陸時の旋廻とブレーキの衝撃は、他では味わえないスリルが満点。過去には霧のため、10日以上も飛行場が閉鎖され続けたこともあり、そんなときは基隆港から船で8-10時間の旅という手段もあります。
馬祖列島は小さな島の集まりですが、その地理関係から最前線とされ、94年に一般開放されるまでは、一般の人は行くことができませんでした。実際は、これまで戦火に遭ったこともなく、至って平和なのんびりした島。今では、大自然が豊富な観光地、兵役の若者が派遣される島、という2つの顔を持っています。
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