台湾の温泉街シリーズ第3弾
関仔嶺
2007年6月30日
温泉大国でもある台湾の温泉街シリーズ3回目は、台南にある珍しい泥温泉の関仔嶺です。場所は台南縣白河鎮ですが、台北からなら列車または飛行機で嘉義まで行き、そこから関仔嶺行きのバスに乗り換えて約1時間。空気の清々しい山の上にある温泉街で、各地から大型観光バスで団体客が乗りつけます。
かつて日本兵が発見したともいわれる関仔嶺泥温泉は、黒が濃い灰色で、底に粒子の細かい泥が積もっています。お湯そのものも泥と同じ色をしているので、見た目はまるで泥遊びをするかのようですが、入ってみると肌になじむかのようにふんわりと身体を包んでくれます。
お湯をすくって目に入らないようにそっと顔を洗えば、その瞬間に肌が一皮むけたかのようなスベスベ感が味わえます。台湾の数ある温泉の中でも群を抜いた即効性に、誰もが驚きの声を上げます。温泉によっては、泥パック用の泥を容易しているところもあり、お湯からあがった後に全身に泥を塗り、乾かした後に泥のお湯で洗い流せば効果もさらに倍増。粒子が非常に細かいので、軽く擦り付けても肌は痛みません。
珍しい泥温泉を楽しんだ後は、やはり観光と食事。関仔嶺風景区にも指定されている山々の景色と古跡が楽しめますが、岩の割れ目から泉とガスが湧き出ている「水火同源」は必見。ガスには火がつけられているので、岩から水と火が同時に出ているという不思議な光景が見られます。また、背後に山、前方に平野を見下ろす碧雲寺は、周囲の大自然に融合した雄大さが素晴らしく、少し離れたところから眺めるのがお勧め。
そして、山間の温泉街ならではの楽しみがなんといっても山の幸。果物はもちろん、しゃきしゃきの歯ごたえが病みつきになる龍鬚菜、季節により種類が異なるタケノコなどの山菜類はもちろん漢方スープなどに使われる植物類も豊富で、どれを食べたらよいのか迷って決められないほど。
その中でも必ず食べるべきなのが、山鶏料理。店の前で鉄のパイプに通されて、こんがり丸焼きなったものと、丸ごと窯の中で蒸し焼きにされたもの。
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