一昔前の韓国映画というと、因習に縛られた女性が苦労しながらたくましく生きていく、というような重い文芸作品が多かったように思います。が、それが変わって来たのはハン・ソッキュの主演作品が紹介され始めた頃からでしょう。『八月のクリスマス』のような切なくも心暖まる作品から、エンターテイメント大作『シュリ』の大ヒットを経て、次々と登場する新鋭監督たちの作品や個性的なスター俳優たちの登場には目を見張るものがあります。
もちろん、ワールドカップ・サッカーの共同開催や韓国内での日本文化開放政策が拡大したこともあり、日韓交流や合作が盛んになったこともブームの後押しをしていますが、すでにアジア各地では音楽や映画・ドラマの韓国ブームが一足先に広がっていました。中国語圏で言う「韓流」がやっと日本にも上陸したわけです。
その魅力はというと、ドラマチックな抒情性、ピュアで美しい映像、迫力あるアクションシーン、軽快で爽やかな展開…と観る人によっていろいろでしょうが、共通しているのは若々しい勢いのように感じます。新人監督でも大作を撮れるチャンスがあるからこそ、多様で刺激的な作品が次々と飛び出して来るのかもしれません。
韓国映画にはまるなら今。これから続々公開される旬の韓国映画をたっぷりと堪能しましょう。
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