2005.3.2
渋谷セルリアンタワー(東京)にて
会見当日は桃の節句の前日とあって、ちびっこたちはお雛様の扮装で登場。あでやかなお雛様はノイナー役のフォーカスちゃん。二人のお内裏様はジアップ役のチャーリー君と、映画よりも巨漢になっていたジャック役のチャルームポン君。「お殿様みたいですね。」という問いに「お殿様というよりは、お相撲の審判みたいです。」(チャルームポン)と笑わせてくれました。
(*作品に関しては作品紹介ページへ。)
●撮影を振り返ってみて、一番印象に残っていることは何ですか? これからも俳優を続けていきたいですか?
チャーリー「洋服を全部脱いで川に飛び込むシーンはすごく恥ずかしかったですが、思いきってやりました。これから俳優を続けていくかは、まだよくわかりません。」
フォーカス「大変だったのは、子どもの日の学芸会のシーンです。みんなで『愛は夢のように』という曲で踊るのですが、皆が揃わないといけないので練習が大変でした。俳優を続けるかどうかはよくわかりません。この職業は不安定ですから。」(場内笑)
チャルームポン「自分で特に気に入っているのは、サッカーをするシーンです。自分の好きなようにやっていいよ、と監督たちに言われていたので、ゴールを決めた時はベッカムになったような気分でした。今後のことは、さっきも二人が言ったように不確かなので、とりあえずは勉強を頑張っていこうと思います。」
この作品で、3つの最優秀助演男優賞を獲得しているチャルームポン君。司会の襟川クロさんが「将来どんな俳優になっていくか期待してますよ。」と言うと、「精一杯自分らしく演じ続けて、そのうちに主役をはってみたいです。」と頼もしい発言も。
●監督にキャスティングについてお聞きします。この3人を選んだ理由は?
ディアオ「基本的には、役と本人の性格がほぼ同じ人を選ぶよう心がけました。子どもの映画なので、演技達者な子役を探すのは難しいですし、子どもが自分らしさ以外のことをうまく演じられるとは思っていなかったからです。
フォーカスは初めて会った時、6人の監督たちが『これが僕たちのノイナーだ!』と一目惚れしました。彼女は恥ずかしがり屋ではなく、女の子グループのリーダーシップをとれる部分とかわいらしさを合わせ持ったキャラクターで、ぴったりだと思いました。
チャーリーは、女の子とも男の子とも両方ともうまくやっていけるような性格だと思いました。どっちのグループがいいかなという迷いと、やっぱり男の子のグループに惹かれるところを、うまく演じてくれたと思います。
チャルームポンは、この映画以前からの知り合いで、彼の演技の天賦の才能は皆が認めていました。もともと、彼自身の性格がちょっとユーモラスなので、この役ははまり役だったと思います。」
●タイの風景は、20年前と今ではずいぶん違いますか?
エス「撮影前に、80年代のタイの街を再現できる所はどこか、あちこちロケハンしました。結局、ペッチャプリという場所が、最も80年代の様子を表わせる街だということで、決まりました。僕たち監督だけでなく、タイ人にとって80年代というのはとても懐かしいので、音楽や雰囲気がうまく表わせてよかったと思います。」
●撮影でびっくりしたこと、こわかったことは?
映画ではまさに、ドラえもんのジャイアンそのものだったチャルームポン君。回答もユーモラス。隣りのトン監督からときどき助け舟が。
|
チャルームポン「一番勇気がいったのは、裸で水に飛び込むシーンです。一応、車(バン)を一台置いて、見えないように遮っていたのですが、それでもスタッフに大事な所を見られてしまい、小さいんじゃない?と言われてしまって…(場内爆笑)ビビリました。」
フォーカス「勇気がいったのは、本編には出て来ないのですが、一番最後のシーンで、木に登って猫を下に落とすシーンが恐かったです。」
チャーリー「皆でノイナーを追いかけていくシーンで、モーターサイクルのついたリヤカーに乗っていく時に、車が横転するんじゃないかと思って、ボーイ役の子と一緒にすごくどきどきしました。」
続きを読む ▼記者会見1 ▼記者会見2 ▼監督インタビュー