Andy「I think it's a good chance for the people in Hollywood to make more clear about the Asian movie.
And I think after that, maybe the remakes will make the people thereof in order to no more bow our production.」
●警察署のシーンでトニー・レオンさんとアンディさん、レオン・ライさんの3人が集まるシーンがありますが、キャストの皆さんは仲良く撮影されたのでしょうか?
アンディ「どのシーンですか? 3人一緒? ああ、フラッシュバックですね。仲がいいかって? 僕らはいい友だちですよ。」と言い終えて、アンディが高笑い。(場内爆笑)
アンドリュー「僕が答えましょう。彼らはとても和やかな雰囲気でしたよ。」
アンディ「いい友だち同士に見えないですか?」
質問者「見えないです。」(*註2)
アンディ「友だちですけど、いい友だちかどうかはまだわかりません。」(場内爆笑)
アンドリュー「現場の雰囲気はわりとよかったです。アンディの他に、アンソニー・ウォンや中国の大スター、チェン・ダオミン、エリック・ツァンも現場にいました。」
アンディ「強いて言えば、僕とエリック・ツァンは友だちではありません。」(場内爆笑)
●シリーズ3作品の中で一番印象に残っているシーンは?
アラン「2つあります。1作目の屋上でトニーがアンディに銃を突き付けるシーン。そして3作目の病院の中でも、再びこのシーンが登場します。この2つのシーンがとても印象深いです。」
アンドリュー「一番印象深かったのは3作目で、アンディが警察署の中で殴られる場面です。彼は殴られながら『僕は警官だぞ!』と叫んでいる、あのシーンが最も印象的です。」
アンディ「僕も2つあります。1つは3作目の、病院でトニーと銃を向け合っているシーンです。もう1つは、1作目の僕が銃でエリックを殺すシーン。好開心!(とてもうれしかったです!)」(場内大爆笑)*註3
フェリックス「僕が一番印象に残っているのは、ケリー・チャンの診療所にアンディが横たわっていて、同じシーンで、死んだはずのトニーが隣りに横たわっているシーンです。こういったやり方は、今までの映画にはなかったと思います。これは凄くよかったと思いますし、アンディの演技もよかったです。」
●ここ数年、元気がないと言われている香港映画界で、この作品は香港映画界またはアジア全体の映画界に影響を与えたと思いますか?
俳優としてだけでなく、プロデューサーとしても香港映画界を支えているアンディ。
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アンドリュー「この映画の製作時は香港映画が下り坂にあり、撮影時には多大な努力もしました。まず、当時の映画界にあった悪い習慣ややり方を変えていこうと思いました。例えば、現場に脚本がないとか、CGの部分がわりといい加減だとか、撮影の途中で役者の時間が取れなくなるとか、ポストプロダクションの時期になると、時間がない、お金がないと…そういうものを直していい映画を作ろうと、撮影に入る前に周到に準備しました。
まず一番に『僕の会社ができて最初の作品なので、ちょっと助けてくれないかな。』と、アンディ・ラウに尋ねました。彼は『わかりました。やります。』と何の条件も付けずに約束してくれました。彼のサポートがあったので、ようやく計画が実現に向かって着々と進み、現場にも投資家にも安心感が生まれて、いい映画が作れたのだと思います。実際、途中でいろんな困難もありましたが、役者や現場のスタッフ、投資家が皆協力的で、いろんなサポートをしてくれました。そういう意味で、3人で力を合わせて全力でこの映画を作りました。」
アンディ「映画人としては、僕も役者としてその一人な訳ですが、この1本の映画だけで香港の観客を復帰させることができるかについては、なんとも言えません。我々は待つ気持ちで、自分たちの作品を創作していきたいと考えています。」
最後の質問は、会場に潜入していた藤井隆さんから。以下、北京語での会話です。
●[イ尓]好! 劉先生,[イ尓]餓了[口馬]?(*註4)
劉徳華「[イ尓]説什幺?」(なんて言ったのですか?)
●[イ尓]餓? 餓,餓…[イ尓]餓了[口馬]?
劉徳華「不餓。」(お腹は空いてません。)
●我・不・餓。謝謝!
以上、おかしな質問で記者会見は終了しました。
フォトセッションに入る前は、通常だとゲストは別室に移り、スタッフが机などを撤収してセッテッィングが完了してから、再びゲストが登場するのですが、なんと今回は4人もそのままスタッフに混じり、慣れた手つきでせっせとお手伝い。カメラマンからどよめきが起こっていました。先日のジャッキー・チェンといい、さすがに香港映画人。大スターも監督も関係なく、裏方まで自然にこなす謙虚な姿には脱帽です。
さあ、壮大なる香港ノワールの傑作『インファナル・アフェア』シリーズの最終章。この機会に3作品を合わせて、香港映画の底力と香港ノワールの醍醐味をたっぷりと味わいましょう。
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