炎と共に登場したSE7EN
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SE7EN concert 2006
FIRST SE7EN (and Seoul)
2006.4.16
代々木第一体育館(原宿)
東京で2日間の公演が開かれたSE7ENのコンサート。5月2日の大阪公演と合わせて3回(追加が出たため実際は4回)の公演は、どれも内容が違うもの。1日目は日本デビュー以降の日本語曲を中心にまとめた東京編、2日目の今日は、韓国でのアルバムやヒット曲を中心にまとめたソウル編ということで、オリジナル重視派の私としては、かなり期待が高まっておりました。
原宿の駅を出ると、幅広い年齢層の女性たちが代々木第一体育館へぞろぞろ。グッズ売り場も大盛況で、生写真屋から公式グッズのテントまで充実のラインナップ。開場前になると、記者席の一角のみやや空席がありましたが、その他は水も漏らさぬ満席状態。すごい熱気に包まれます。そして皆が取り出したのが「7」形のブルーとグリーンのライト! 見事に揃っていたので、メモ用に持参した蛍光棒は引っ込めて観賞することにしました。
2階スタンド席から全体を眺めると、アリーナ席をぐるっと囲むように、トラックにそって花道ができていて、メインステージの他に右面、左面、後面にも小さなステージが作られています。これは一体、どんなステージ展開になるのか?!
暗転しイントロが始まると、大歓声の中、バン!という銃声音と共にSE7EN登場! ヒット曲「Passion」で幕を開けます。輝くマントをひるがえしながら激しく踊るSE7EN。終わると流暢な日本語で「元気? 今日はハングルでいこうかな…」と通っているファンたちに挨拶。「え〜」という声に「やっぱり、日本語」と軽いジョークも。
スローなR&Bを2曲歌った後、マントを脱ぎ捨てて身軽になると、いよいよステージ移動タイム。スタンドの歓声の大きさでどちらかを決め、まずは南スタンドへ。椅子を使ってのダンスを披露したり、女性ダンサーやラッパーも登場。小さなステージなのに、さらに中央がせりあがり、スタンド席のファンも間近でSE7ENの姿が観られるよう工夫されていました。
そのまま一旦、花道の下に消えたSE7EN。最初の衣装替えタイムの合間は、正面のスクリーンで楽屋へ入って来るSE7ENの映像が映し出され、リハーサル風景やこれまでのライブの軌跡が紹介されます。さらに、今回のライブができたことへのお礼のメッセージ。そして本人の声がかぶり「リップシンク(口パク)は考えたことありません。歌って踊って、全部を見せるのがSE7ENのコンサートです」と、今度は後面のステージに登場!「今日のランキングで1位になっていました」とうれしそうに報告して、韓国での最新ヒット曲「I Know」。
7ライトで埋め尽くされた会場。ここは北スタンドのステージ。
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さていよいよ今度は、記者席のある北側へ来てくれると期待したものの、残念ながら歓声の大きさで再び南スタンドへ。ここで、用意されていたプレゼントをラッキーなファンに配る趣向もあり。そして「Style」を歌い始めると、なんと! 2コーラス目あたりから、SE7ENの立っている部分がアリーナ中央にある通路スペースの上を、歌いながらこちら側に移動してくるではありませんか!
まさに縦横自在なこの仕掛けは、どの席に座っているファンにもSE7ENを近くで観られるチャンスがある訳で、なかなか凝った心にくい演出。会場全体が参加しているという一体感を味わえる構成になっています。そして、やっと北スタンドのファンも、間近でSE7ENの歌と踊りを、前から後ろからじっくり堪能することができたのでした。ここでも中央部分がせりあがり、さらに2曲歌ってくれました。そしてゲストを紹介すると、花道の下へ退場。
正面ステージにスタンバイしていたゲストは、女性シンガーLexy。彼女が2曲歌った後は、再びスクリーン上映タイムへ。SE7EN の誕生から現在にいたるまでのフォトアルバムが紹介されていきます。おかっぱ頭の少年時代から、デビュー当時の真ん中分けストレートヘアまで。歌が大好きだった少年が、歌手として成功するまでの過程は、2月のジェイ・チョウのコンサートでの演出を彷佛とさせるものがあり、才能ある少年の得意げな表情も似ているなあと感慨しばし。「僕は歌いつづける。あなたのために」と最後に現れた文字にぐっときます。
しみじみとしたところで、白い衣装のSE7ENが登場。ピアノ曲も交えてしっとりと3曲歌います。続いて、同じ事務所で「歌が一番上手な人」と紹介した Gummy が登場。迫力のボーカルでまず2曲を歌い、3曲目の「If I Ain't Got You」では、再び着替えたSE7ENが登場して、初デュエットとなりました。SE7ENの歌はブラックテイストの強い正統派R&Bという印象があるのですが、このデュエットでも、ほんとうにR&Bが好きなんだなあと感じました。
さて、今度の衣装は光る素材。「ぴかぴかしてるでしょ?」ということで(笑)次の歌は日本デビュー曲の「光」。こうして聴き比べていくと、SE7ENの日本語曲は明らかにJ-POPサウンド。それがかえって、今日のステージは韓国スタイルなんだと納得させるのでした。続く「塵星」ではハードなダンスを披露。
さすがに、息をはあはあと荒らげながら「それでは、多分、最後の曲です」。多分? SE7ENコンサートの楽しさはMCにもあり。「ええー!」というファンに「でもアンコールがあるから大丈夫」と言ってしまうところがかわいい。そして、自分にとって一番大事な韓国デビュー曲の「Come Back To Me」をファンたちと大合唱しました。
楽しいアンコールタイムは、ファンも一緒に歌いっ放し。「Entrance」で再び登場したかと思うと、まず南ステージへ移動して、バズーカ砲のようなものでTシャツの玉を発砲プレゼント。それから、選挙演説のような宣伝バイクに乗って、北ステージへぐるっと移動。こちらでもTシャツを発射して「Crazy」。最後は正面ステージで「All Night Long」を歌って消えましたが、まだまだ終わらない。ラッパーたちが登場して、再び盛り上げ「1、2、3、4!」で再々登場。最後の最後は「Passion」をもう一度、激しく歌い踊ってくれました。
終ってメンバー紹介の後、「楽しかった?」と尋ねるSE7EN。そして「愛してる。じゃねー!」の後に「気をつけて帰ってくださいね」と続ける人柄のよさ。最後はステージでメンバーから胴上げをされ、にこにこと手を振って消えていきました。
いやー、楽しかった。予想以上に楽しめたステージに大満足。ややハスキーな高音が魅力の歌やキレのあるダンスはもちろんのこと、立体的なステージ構成といい、楽しいMCといい…なによりファンとしっかりコミュニケーションできているところが好感度大。ライブならではの一体感と楽しさが充分に演出できており、何度でも観たくなるステージでした。(アジコ)
●追加情報:大好評だった今回のコンサート、秋頃に再び日本全国拡大ツアーの噂も出ています。詳細が決まりましたら、もちろんお伝えしますね!
*写真提供:ネクスターコーポレーション
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