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7月公開のアジア映画は、ちびっ子たちが活躍する作品が集まりました。それぞれ来日プロモーションにも駆けつけ、中にはパク・チビン君のようにたった一人で（もちろん、お母さんと一緒でしたが）舞台挨拶やインタビューをこなしたつわものもいます。そこで今回は、来日したちびっ子たちのミニ特集をお届けします。
決め手は自分の少年時代と似ていたからと監督。兄弟というより親子に見えるかな？（4/25 記者会見）
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『胡同のひまわり』
−チャン・ファン君（12歳）
チャン・ヤン監督と共に4月に来日したチャン・ファン（張凡）君。1万人の候補の中から大抜擢された新人子役で、主人公シャンヤンの少年時代（9歳）を演じています。来日も記者会見も初めてということで、緊張してあまり話せなかったようでしたが、その分、監督がお兄さんのように優しく話しかけ、しっかりとフォローしていました。
映画の舞台と同じように、今も四合院（中国独特の集合住宅）に住んでいるというチャン・ファン君。「すぐに外に出られるところや、庭があって花も植えられるし、動物も飼えるので、便利で優れていると思います。アパートでも動物は飼えるけど、あまり便利ではないと思う」と四合院の便利さをアピールしていました。
演技については「楽しかったことは、近所の友だちと屋根に登って、父の頭にパチンコをぶつけたシーン。大変だったのは泣くシーン全部」と、やはり腕白少年？ 初めての日本については「一番びっくりしたのは、とても衛生的で完全にオートマチックなところ。人々がやさしくてマナーがよいので、とても感じがいいです」と感想を。そして「ぜひ、たくさんの人にこの映画を観てほしいです」と、ちゃんとPRのお役目も果たしていました。
遊びたい盛りに、突然戻って来た父親から自由を奪われ、抵抗しながらも絵筆を握る少年シャンヤンを演じたチャン・ファン君。『胡同のひまわり』は、8日よりBunkamura ル・シネマ他で公開中です。
池谷幸雄体操倶楽部で日本のちびっ子たちと一緒に記念撮影。
後ろは左からリン監督、池谷さん、リン・コーチ（6/9）
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『ジャンプ！ボーイズ』
−7人のちびっ子選手たち
ホアン・ジン君（9歳）
ホアン・クーチャン君（9歳）
リー・チカイ君（9歳）
リン・シンチ君（9歳）
ヤン・ユゥミン君（8歳）
シェ・シャンシュエン君（8歳）
リー・シャンエン君（6歳）
＊年齢は撮影当時
続いては、台湾から7人のちびっ子体操選手たちの登場です。まだ幼い7人が、全国ジュニア体操大会に出場するまでの厳しい訓練の日々を、笑いと涙で綴ったドキュメンタリー『ジャンプ！ボーイズ』。6月7日にリン監督とお兄さんのリン・コーチに率いられ、ちびっ子7人全員で初の海外プロモーションにやって来ました。（滞在中のちびっ子たちの様子は、公式サイトのブログに詳しく出ていますので、こちらもぜひご覧下さい。）
滞在中の9日には海外遠征授業として、日本のオリンピック銀メダリスト池谷幸雄さんの主催する「池谷幸雄体操倶楽部」に入門。年上組の4人は、床、鉄棒、平行棒などの本格的な指導を受け、年下組の3人は鞍馬の指導を受けました。オリンピック・メダリストからの指導に感動したちびっ子たち。最後には、日本の子どもたちと逆立ち対決をし、見事『ジャンプ！ボーイズ』チームが圧勝しました。
指導した池谷さんによれば「日本では、まず基礎部分を重点的に身につけさせ、その上で技を教えます。だから台湾の7人と同年代の日本の子どもは、まだ同じ技はできません。今日教えた姿勢などを気にして練習していけば、7人はもっとうまくなると思います」とのこと。この7人のちびっ子の中から、未来のオリンピック選手が誕生するかもしれませんよ！ 『ジャンプ！ボーイズ』は15日よりシネスイッチ銀座にて公開です。
『奇跡の夏』−パク・チビン君（11歳）
そして最後は韓国から、ニュー・モントリオール国際映画祭で見事！主演男優賞を受賞した天才子役、パク・チビン君。どうしようもない腕白小僧が、兄の脳腫瘍という経験を経て成長する姿を描く『奇跡の夏』。6月29日にヤクルトホールで行われたチャリティ試写会では、単身来日（もちろん、お母さんと一緒）して舞台挨拶とマスコミ取材に堂々と応じていました。
開口一番は覚えたての日本語で「コンバンハ。ボクハ、パク・チビン、トマウシ…（笑）」会場拍手。申しますと言いたかったのね（^^）「現在、闘病生活を送っている方たちに楽しんでいただけるよう頑張りました。皆さん、どうぞ楽しんでください」
家族思いのハニ役を演じた感想は？「実際の僕に似ていたので演じるのはラクでした。ハニを演じることで、自分も一つ成長できたと思います」では、演じる上で難しかったところは？「一番大変だったのは、雨の中を自転車に乗るシーン。夜ずっと撮影したので大変でした。もう一つは全体を通して眠れなかったこと」やはり小さな身体にはこたえたことでしょう。
観て欲しいシーンは「お兄ちゃんのために、一生懸命になっているシーンです。それと、お母さんと抱き合って泣くシーン。そこはぜひ観てください」とチビン君。その他、お母さんを笑顔にさせるために、Rain（ピ） になりきって口パクでダンスを披露するシーンも見逃せません。
＊写真（右）は舞台挨拶の面々：左より「がんの子どもを守る会」の近藤博子理事、韓国文化院の柳珍桓院長、少年時代に脳腫瘍の手術を受けた家本賢太郎氏（現クララオンライン社長）、チビン君、文化庁の河合隼雄長官
また、日本で行きたいところは、東京ディズニーランドと人形（ぬいぐるみ？フィギュア？）がたくさんあるところ。食べてみたいものは、おそばとお寿司、と話していました。
この後の作品『青春漫画』ではクォン・サンウの子ども時代を演じ、クォン・サンウからも絶賛されているパク・チビン君。今後の活躍が楽しみです。『奇跡の夏』は15日よりシャンテ・シネにて公開です。
胡同のひまわり｜ジャンプ！ボーイズ｜奇跡の夏
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更新日：2006.7.13
●back numbers
胡同のひまわり
チャン・ファン（張凡）
1993年8月19日生まれ。主人公の少年時代（9歳）を演じる適役の少年を探して、各地の小学校を回っていたスタッフによって、一万人もの候補から見い出された新人。監督によると、抜擢の決め手となったのは、青年時代を演じたガオ・グーと似ていることと、監督の少年時代の雰囲気と似ていたからだったとか。
『胡同のひまわり』
（05/中国）
監督：チャン・ヤン
出演：スン・ハイイン／ジョアン・チェン／チャン・ファン／ガオ・グー／ワン・ハイディ／リウ・ツーフォン
＊7月8日より公開中
＊作品紹介ページ
ジャンプ！ボーイズ
ホアン・ジン（黄靖）
あだ名：キャプテン
体操クラブに選抜された兄と一緒にとんぼ返りをしていたところ、その運動神経の高さをコーチに見初められて入部。シャイで、練習から脱走した経験も持つが、成長の早さが認められ、キャプテンに選ばれる。
ホアン・クーチャン（黄克強）
あだ名：ハッタリ君
練習試合では1位の常連で、同じクラスの智凱とはよき友、よきライバルの関係を築いている。父親がジムを持つほどの体育会系な家庭に育ち、期待をかけられているせいか、勝ち気で強情っぱりな性格。
リー・チカイ（李智凱）
あだ名：市場っ子
ゴミバケツに入るほど柔軟な体を持つため、体操クラブに選ばれた。母が働く市場を得意の逆立ち歩きで練り歩き、大人たちからおかずやお菓子をもらうちゃっかり屋。コーチの顔色を窺うずる賢さも持つ。
リン・シンチ（林信志）
あだ名：つり輪君
恥ずかしがり屋で、教室では無口で内にこもってしまうが、体操を始めると生き生きとした表情を見せる天才型の少年。「練習はつらいから嫌い」と笑顔で語るも、父親が部屋に取り付けてくれた吊り輪に大喜び。
ヤン・ユゥミン（楊育銘）
あだ名：英才君
幼稚園の時に才能を認められ体操の英才教育を受けるが、本人に体操への熱意があまり感じられず、コーチの悩みの種に。牛乳をほ乳瓶で飲むのが大好きな甘えん坊で、目下の目標は精神面の強化とか。
シェ・シャンシュエン
（謝亨恩/小恩）
あだ名：2点君
弟の小恩とビリ争いをする新米部員。新しい技には消極的で、仲間がチャレンジする様子を見てから試す慎重な面を持つ。あん馬が苦手で、いつも1回転しかできず、ついたあだ名は「ミスター2点」。
リー・シャンエン
（李亨軒/小軒）
あだ名：キャラメル君
「2点君」の弟。体操クラブの最年少で、アイドル的存在。まだ経験が浅いため、ストレッチの痛みに泣き、練習試合では最下位賞のキャラメルに悔し涙をこぼす。しかし、泣きやむと練習を再開するがんばり屋
『ジャンプ！ボーイズ』
（04/台湾）
監督：リン・ユゥシェン
出演：リン・ユゥシン／ホアン・ジン／ホアン・クーチャン／リー・チカイ／シェ・シャンシュエン／リー・シャンエン／リン・シンチ／ヤン・ユゥミン
＊7月15日より順次公開
＊作品紹介ページ
奇跡の夏
パク・チビン
1995年生まれ。テレビドラマ「完全なる愛」（03）で、不治の病の母親を思う涙の名演技で2003年SBS演技大賞の子役賞を受賞。また、映画『ファミリー』（04年）の弟役で天才ぶりを印象づけた。
filmography
・ファミリー（04）
・奇跡の夏（05）
・青春漫画（06）
『奇跡の夏』
（05/韓国）
監督：イム・テヒョン
出演：パク・チビン／ソ・テハン／ペ・ジョンオク／パク・ウォンサン／オ・ジヘ／チェ・ウヒョク
＊7月15日より順次公開
＊作品紹介ページ
チビン君がRain（ピ）のモノマネでダンスを踊るシーンは、Rain（ピ）のバックダンサーがダンス指導にあたっている。
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