Q:東京国際映画祭の時、監督さんが、相手役のダンカン・チョウさんはビビアンさんが推薦したと言っていましたが、その理由は? また、共演した感想はいかがですか?
ビビアン「(北京語)ダンカンとは同じ会社なんです。台湾では彼とCMを撮ったこともあります。この映画の脚本を読んだ時に、たった1つの男性の主役で、とても笑顔の優しい誠実なお医者様ということなので、すぐに彼を思い浮かべたんです。彼は笑うと、とっても人が良さそうですから。彼の出演作もよかったので、監督に推薦しました。監督は私とほとんど年齢が変わらず、友だちのような関係で、なんでも話せる人なので。ダンカンはとても無口で、出番のない時は一人で音楽を聴いてました。私と同じで彼も音楽をやっているアーティストなので、そういう感じでした。でも、口数の少ない男性はとても魅力的だと思います(笑)」
Q:この映画が日本で公開される感想は?
ビビアン「(北京語)それを聞いた時はうれしかったです。ほんとに長い間、日本のファンの皆さんに会っていないので、懐かしくて。何か自分の作品を観てもらいたいと思ってはいたんですが、アルバムのPRも日本ではしてなかったし。今回、映画という形でファンの皆さんに観ていただけるのは、とてもうれしいです。夕べ眠れなかったのは、そのせいだと思います。実は、音楽のファンの方が台湾にファンレターをくれたり、私のブログに書き込んでくれたりしてたんですが、日本語をしゃべってる私は『オカシイ』けど、中国語をしゃべってる私は『カッコイイ』よ、というところを観て欲しいです」
司会「ビビアンさんが今、恋してるものは?」
ビビアン「(北京語)私も靴なんですが、ハイヒールではなくて、手術をしたばかりではけないのでサンダルに恋してます。もう100足くらい買いました。今年の夏はサンダルをはこうと思ってます」
司会「じゃ、撮影中は?」
ビビアン「撮影は去年の6月だった。手術したのは、今年の2月」
司会「その時は足は痛かった?」
ビビアン「すごい痛かった。ドドがハイヒール大好きだから、全部ハイヒールだったからすごい痛かった。でも、もうすぐ手術するから我慢しようかなと思って。(以下北京語)ほんとはブラックビスケッツでタップダンスを踊ってる時から痛かったんです。でも、踊りが好きだから、我慢してずっと踊ってて、やっと今年手術したんです」
司会「日本には下駄や草履というとてもいい履き物があります。よかったら…」
ビビアン「それ、木? オウ!それ、かわいいですね! どこで買えます?」
司会「どこにでもありますよ」
ビビアン「面白い!いいね!ナイス!」
Q:一番お気に入りのシーンは?
ビビアン「(北京語)この役は監督から、あまり大袈裟な表情を出さないで欲しいと言われました。しかも、とても内向的な女の子なんですね。小さい時に足が悪くて、歩けるようになるけど、また再び歩けなくなる。その苦しみを表すのに、また歩けなくなった時点では泣かなかったんです。夫に涙を見せなかった。でも、後で夫に髪を洗ってもらう時に泣くシーンがあって、最初から最後まで何分間かのシーンだと思うんですが、ずーっと1カットで撮り続けました。
はじめは無表情だったんですが、だんだん涙がこぼれてきて、発散するためにすごく泣くんだけど、夫に気づかれたくないから声を出さないで泣くんです。このシーンは私にとってはチャレンジングで難しかったので、印象に残っています。このシーンは1テイクでOKになりました。あまりにその気持ちに成り切っていたので泣けたんですが、漏れる声がよくないので、録音の方が『撮りなおしますか?』と言ったんですが、監督は『気持ちが入っているからいい』と言ってくれて、OKになりました。(以下日本語)すごくすごく、変な顔だった(笑)。でも、そこは泣かせるところだと思います(笑)」
この後、シークレット・ゲストとしてキャイ〜ンが登場! ひさしぶりの再会に、ビビアンも抱き合って大喜び。アマノッチが「彼氏が見ている時のビビアンの寝顔が素敵だった」と映画の感想も。昔話に花が咲き、ブラック・ビスケッツのダンスも披露しました。そして、二人からプレゼントされたのは、映画で使用されたグリーンに白い水玉のハイヒール。「映画全体が絵本みたいで、ちょっとヨーロッパな雰囲気もありましたね」とアマノッチ。「台湾の金馬賞で賞も取ったんですよ」とビビアン。ウドには「結婚おめでとう」とお祝いの言葉を贈りました。アマノッチがふられた情報まで知っているビビアン。ポケット・ビスケッツの千秋とは、今もときどき電話で話しているそうです。ここで、もう1足のハイヒールも登場して、フォトセッションとなりました。
映画にドラマに歌に…とマルチな才能を開花させ、変貌を続けているビビアン。デビューしてからもうかなり経つのに、可憐な可愛らしさは少しも変わりませんが、確実に大人の女性に成長しているようです。(最近のアルバム・ジャケットはかわいいイメージを払拭したデザインの模様)ちょうど、そんなビビアンの成長していく姿を反映したような映画が『靴に恋する人魚』。凛とした大人の表情も見せるビビアンを、ぜひスクリーンでご堪能ください。
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