Q:たくさんのベテラン俳優の方と共演していますが、エピソードは?
ミンジュン「たしかにベテランの方が多く、経歴にも差がありました。エピソードではないですが、面白いことに、映画の外での役割も映画の通りになっていました。つまり、初めて映画に出た僕が新米刑事。刑事課長のチャン・ハンソンさんは実際、俳優としても年上でキャプテンでした。映画でもキャプテンの役でしたから、やりやすかったです」
Q:役柄を選ぶ時のポイントは? これから、どんな映画に出たいですか?
ミンジュン「計画的に役柄を選ぶというよりは、会社の人やマネージャー、作家の方たちと慎重に考えながら、いくつかの作品を選びます。その中で、私のいい部分が出せ、それによって映画がよくなるもの、効果的な役割ができるものを選びます。それを何度か続けていけば、自分のキャパシティも広がり、もっといろんな役柄ができるようになると思います」
Q:自分の長所はどこだと思いますか?
ミンジュン「自分で長所をあげるというのはちょっと…。今現在は、義務として自分の可能性にアプローチしている段階なので、映画に出演すること自体が授業になっています。これからもっと現場を重ねて、長所と言えるものができていけばと思います」
Q:とても日焼けしてらっしゃいますが、どこか南の島へ行かれたのですか? それとも次回作のため?
ミンジュン「正解です。つい最近、オーストラリアに行ってきたばかりなんです。もちろん仕事で行ったのですが、トレーニングもして、この映画の関係者の方もいたので、3課の真似をしていました(笑)」ここで、へへヘと笑ったのがかわいかったです(笑)。
Q:何という映画ですか?
ミンジュン「MTVのプロジェクトです。全世界に向けて作っているものですが、その中でどんな風に映っているかが気になってて心配です(笑)」
その後の韓国報道によれば、オーストラリア政府観光庁によるキャンペーン・プロジェクトの一環として製作された番組で、内容はキム・ミンジュンと新人タレントのパク・ビョンウンによる自転車旅行体験記。「自由旅行」というタイトルで、MTVを通じて4月9日より放映されているようです。
Q:涙を流すシーンで気持ちを高揚させるには、どんな工夫をしていますか?
ミンジュン「感情については、簡単にできる方法はまだ見つかりません。悲しいことを思い出したり、何か手がかりはないかと探してみたりしましたが、結局、自分を責めるしかないと思いました。つまり、脚本に没頭してよく分析した後で、脚本通りの自分になりきり、自分自身を責めるしかなかったのです。まだまだ、簡単な方法は見つかっていません」
Q:ホンジュは犯人を嗅ぎ分ける能力を持っていましたが、もし今特殊な能力をすぐに身に付けられるとしたら、どんな能力が欲しいですか?
ミンジュン「一瞬、たくさんのことが浮かびました(笑)。それは、いわゆる超能力ですよね。自分が世の中に役立つような、いいことができる能力があればいいんですが、それはできないと思うので、これから起こる…いいことはそのままでいいので、悪いことが預言できればいいなあと思います」
司会「では最後に、見所満載の映画ですが、この作品をご自分で観てどんな作品だと思いましたか?」
ミンジュン「新人の刑事が本物の刑事になっていく姿をお見せしたいです。先輩の血と涙を見ながら、ホンジュ自身が生まれつきの刑事だったと自覚していく過程がよく描かれていると思います。監督は、考えたり調べたりするのが刑事だと思われているが、韓国の刑事は走る刑事だ(会場笑)とよく話していました。この作品は、考える刑事ではなく、走る刑事の姿がそのままご覧になれる映画です」
ここで会見は終了。フォトセッションの後、満面の笑顔を拍手に送られて退場していきました。会見中は微笑を絶やすことなく、記者たちの顔をじっと見つめながら話す姿が印象的。野性的な男っぽさの中に、繊細なスマートさとやさしい雰囲気があり、まさに大人の男性の魅力に溢れていました。謙虚なところも好印象。最後の話にあったように、この映画では、キム・ミンジュンが俳優として成長していく姿も堪能できます。『おまえを逮捕する』は4月14日より全国順次公開予定です。
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