左よりニウ・チェンザー監督、アリエル・リン、ジェリー・イェン
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2008.11.17
セルリアンタワー東急ホテル (渋谷)
2001年の「流星花園 〜花より男子〜」以来、日本の人気コミックを忠実にドラマ化した作品がアジア各地で大ヒット。日本でも華流ブームの火付け役となり、そのドラマから次々と新しいスターたちが誕生しています。その流れに注目したのが日本のインターチャネルという会社。ヒットドラマを多数手がけているGTV(八大電視)、そして製作会社ドリーマー(戯夢堂)と組んで、アジアから世界へ発信できるような新しいドラマを製作するというプロジェクトが立ち上がりました。
原作は日本で600万部以上の売り上げを記録している「スキップ・ビート!」(仲村佳樹・作/白泉社「花とゆめ」コミック)。中文タイトルを「華麗的挑戦 〜Skip Beat! 〜」に改め、主演に華流を牽引するトップスターのジェリー・イェン、「イタズラなKiss 2」で今年の台湾金鐘賞(TVアカデミー賞)最優秀主演女優賞に輝いたアリエル・リンを迎え、『ビバ!監督人生!! 』で長編デビューを飾ったニウ・チェンザー(鈕承澤)監督が演出を担当。最強の布陣による製作発表会が開かれました。
来日したのは、主演のジェリー&アリエルにニウ監督、製作会社ドリーマーのリュウ・プロデューサー(劉凱樂)、GTVの副社長ライ氏(頼氏)。インターチャネルの竹内社長も交えて、会見はゲストの日本語を交えたご挨拶からスタートし、このドラマに対する意気込みをそれぞれの立場から語りました。
ライ「これまでに多数のヒットドラマを手がけてきましたが、インターチャネルから合作の打診があり、より大きな資本で、アジアだけでなく欧米のマーケットも視野に入れた作品を作りたいと思っています。今回はアジアのトップスター、ジェリー・イェンとアリエル・リン、台湾で著名なニウ監督、そしてドリーマー製作会社を迎え、まさに華麗なる挑戦となります。どうぞ、ご期待ください」
竹内「昨日は成田空港にファンの方たちが2000人以上も出迎えに来てくださり、期待がとても大きいことを感じました。このようなファンの皆さんの期待に応えるために、今回は日本で製作発表会見を開くことになりました。大きな製作費をかけ、原作の雰囲気を損なうことなく、今までにない新たな『スキップ・ビート!』をクリエイトし、全世界に発信していきたいと思います」
原作は日本で大ヒットした人気コミックですが、ご存じでしたか? 出演が決まった時の感想は?
ジェリー「再び漫画を翻案したドラマに出演することができて、とてもうれしいです。アリエルと一緒に違った演技、違った火花をお見せできたらと期待しています」
アリエル「実はこの漫画は、昨年全部通して読みました。今年になって、自分でお金を出して全巻を買ったんですよ。このドラマをお引き受けした最大の理由ですが、このドラマをきっかけに、新たなスタートを切ろうと思ったのです。というのも、デビューしてからこれまで、自分が歩いて来た道を振り返ったことがあまりなかったから。このドラマで、ニウ監督やジェリー・イェンさんという素晴らしい人たちと出会うことになり、私にとってはまさに絶好のタイミングでした。『天・地・人』という3つの条件が揃ったみたいで、とてもうれしく思っています」
初共演ですが、お互いの印象は?
ジェリー「カワイイ(場内笑)…アノー、キレイ。ホント。ハイ」
アリエル「ジェリーモ、カワイイ。(場内爆笑)モアと付けたんですが…ジェリーもかわいいです。ジェリーはとてもプロフェッショナルで、自分の意見をしっかりと持っている役者です。監督もとてもこだわりのある方だそうで、私にも実はそういうところがあるので、そんな3人が一緒に揃ったらきっと素晴らしい作品をお見せできるだろうと期待しています」
ニウ監督は2人に対してどのような印象を持っていますか?
監督「ジェリーは、とても影響力のある役者です。モデル出身ですが「流星花園」に出演し、アジア各地で一気に大ブレイクしました。私が見るジェリーはとてもプロフェッショナル。ドラマの中の雰囲気や気質のある役者だと思っています。
実は成田に到着した時、とてもびっくりしました。2000人以上のファンの方が出迎えにきていて、ジェリーだけでなく、なんと監督の名前を掲げている人もいたんですよ! それに、朝、ジョギングしようとホテルから出ると、外で待っているファンの皆さんが『監督、握手!握手!』と挨拶してくれました。『本物のジェリーとは握手できなかったけど、監督の英語名もジェリーだから、もう一人のジェリーと握手できてよかった』と言っていたそうです(笑)
ジェリーはファンの方たちから熱烈に愛されている、それだけ市場性が高いということなんですが、それが彼を起用した理由ではありません。最近の彼はとても真面目で、努力して仕事に取組んでいます。そんな彼を通して、台湾のTVドラマ製作業界の新しい姿勢が見えたのです。彼は役選びにとても慎重で、出演したドラマはあまり多くないので、これからが長い道のりになるでしょう。そんな彼と仕事ができる僕はとてもラッキー。これから彼が成功し、台湾を超えて海外でも人気が出れば、とてもうれしいです。
初共演のふたり
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ときにはセクシーに
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ときには真面目に
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頑張ります!
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アリエルは誰が見てもカワイイと言うけれど、プライベートではとても慎重で、慎ましくて真面目。ときどき冷たいくらです。実際の彼女とドラマの中の彼女には、とても落差がありますが、このような少女漫画をドラマ化するには、時には自分のキャラクターを超えて、とてもはっきりとした演技が要求されることもあります。今回は、この部分が私とアリエルにとって新たな挑戦となるでしょう。今までの経験を活かしつつ、皆さんが見たことのない魅力や演技をお見せしたいと思います。
2人と仕事をすることになり、とても期待しています。先ほどアリエルがこだわりと言いましたが、それは諦めないということ。そういう気持ちで、このドラマを撮っていきたいです。こんな3人が現場で一緒になると、大喧嘩になるかもしれませんね(笑)。あるいは、もっともっと素晴らしいドラマになるのではと、僕自身は期待しています」
司会「最後に、見所を一言ずつお願いします」
ジェリー「アー……ハイ(笑)。見所というよりも、正直なところ、とても期待しています。このようないい原作、いい監督、いい役者と巡り合えたので、僕にできることは、一生懸命最善を尽くして、最終的にはドラマを通じて僕たちの努力を皆様が実感できるようにしたい。そこが見所です。そして、もっともっといい作品に出演したいです」
アリエル「TVドラマの撮影は日々の積み重ねなので、完成するまで見所を紹介することはできませんが、原作は皆さんお読みになっているので、話の展開や結果はわかっておられると思います。芸能界を背景とするドラマはたくさんありますが、おそらく今回、私たちが手がけるこの作品がベストになるだろうと確信しています」
アリエルの頭の上にご注目を!(上)
こだわり3人組のドラマに期待しましょう。
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というわけで、アリエルの力強いコメントで会見は終了。フォトセッションとなりました。実際のドラマは、まだまだこれから撮影に入るわけで、その他のキャストなども気になるところですが、じっくりとよい作品を作り上げていって欲しいものです。放送は2009年予定。完成披露会見を楽しみに待つとしましょう。
○補足情報○
その後、本企画は製作が中断。紆余曲折を経て、2011年に完成。ニウ・チェンザー監督は製作を担当し、ドラマの演出はジェリー・ファン(馮家瑞)が担当しました。主要キャストも一新。ヒロインの最上キョーコ役をチェン・イーハン(陳意涵)、敦賀蓮役をSuper Juniorのシウォンが演じ、不破尚役でSuper Junior のドンヘも出演しています。台湾での放送は2011年末から2012年4月まで。その後、シンガポール、香港、中国、インドネシア、マレーシアで順次放送されています。(追記:2018.6.20)
*民視テレビの公式サイト
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