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ASICRO FOCUS file no.115

『K-20 怪人二十面相・伝』完成披露試写会 舞台挨拶

2008.11.26 東京国際フォーラム(有楽町)

 現在上映中の『レッドクリフ Part I』の諸葛亮孔明役でも注目されている金城武。今年は、ひさしぶりに主演した2本の邦画作品(もう1本は『死神の精度』)も公開され、まさに金城武に始まり、金城武に終わる2008年となりそうです。その、年末を飾る1本『K-20 怪盗二十面相・伝』の完成披露試写会が東京国際フォーラムで開催され、監督やプロデューサー、そしてオールキャストを迎えた豪華な舞台挨拶がありましたので、簡単にご紹介します。

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左より高島礼子、國村隼、金城武、松たか子、仲村トオル、本郷奏多、益岡徹

 金城「やっとこの日が来てすごくうれしいです。この作品に参加できて幸せだなあと思っていたのですが、作品を観てもっとそう感じたので、ぜひ楽しんでください。それから、ネタバレは勘弁してください」

 「この作品に関れて楽しかったです。葉子と一緒になって、毎日をワクワクドキドキと楽しく過ごしてきました。皆さんも、心の中で一緒に冒険してください」

 國村「映画の楽しみがすべて詰まったような作品です。楽しんでください」

 高島「現場はほんとうに温かくて、真剣な中にも笑顔があって楽しかったです。目が離せないくらい楽しい作品になっていますので、気持ちよく帰っていただけると確信しています」

 本郷「こんなに大きな作品に出演できてうれしいです。子どもからおとなまで、誰でも楽しめる作品になっています」

 益岡「先日試写会で観て、普段は自分の演技を気にして見ているのですが、この作品はストレートに入っていけました。客観的になれないほど面白かったです」

 仲村「明智小五郎は小さな五郎と書きますが、小さくまとまらないように、また大きくなり過ぎて目立たないように、気をつけて演じました(笑)。大きな会場なので温めようかと思ったんですが、クールダウンさせてしまったかな。(会場爆笑&拍手)映画を観れば、皆さん熱くなりますよ」

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舞台挨拶は怪人二十面相の登場からスタート。イリュージョンでスモークが焚かれた時、金城武と入れ替わります。
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 司会「アクションシーンが満載でしたが、印象的なエピソードを教えてください」

 金城「(う〜んと考えて思い出しながら)初日にウェディングドレスを着た松さんをおんぶするシーンの撮影があったんですが、僕はその時足を怪我していたんです。スタッフの方が気を使ってくれて、このシーンは顔は見えないからと、僕は代役で、松さんは本人がやるということになり、「いえ、死ぬ気でやります!」と(笑)。それから、ロケでいろんな地方へ行ったので、おいしいものをいっぱい食べました。スクリーンでは、ちょっと肥って見えるかもしれませんが…気のせいです(笑)」

 國村「最後の撮影の時に、滅多にやり直しをしない金城くんが、NGでもないのに『もう1回やらせてください』と。不思議に思ったんですが、理由があるんだろうと思って、もう1テイクやりました。そしたら、彼があるものを見せる時に、ほらっ!てイルカを…おフロに浮かべるイルカの人形を出して来たんです」(会場爆笑)

 金城「一緒に共演したのが楽しくて、もう最後だったので、寂しいからなにか笑わせたいなと。監督とプロデューサーには相談してたんですが」

 しかし、監督は聞いていなかった模様(笑)。

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上:監督は脚本家としても活躍する佐藤嗣麻子。
右:フォトセッションには怪人二十面相も参加。
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 監督「OKと言ったのに、変だなあと。知らなかったからフィルムは回ってるんです。もうポカンとして、カットをかけ忘れました(笑)」

 ということで、このいたずらシーンは映像に残っているので、今後発売予定のDVDにNG集として収録されることになりました。

 高島「これまではどちらかというと富裕層の役が多かったので、いわゆる長屋に住まう役は初めてに近くて、とてもチャレンジな役柄でした。かなり緊張もしていたんですが、金城くんや國村さんが場を和ませていて、家族のような雰囲気ができあがっていたので、楽しく演じられました。ほんとうに感謝しています」

 本郷「これまでは暗い役や弱い役が多かったのですが(会場笑)小林少年は元気で前向きなので、監督から『もっと声を出して! 元気に笑ってみて!』とよく言われました。いっぱいいっぱいで大変でしたが、また違った可能性も見えて来てよかったです」

 益岡「自分が捜査の指揮をしているにも関わらず、ミスをしたり、出し抜かれたり、逃げられたりということが多いので、犯人を憎む気持ちと捕まえるぞという気持ちを、絶対に忘れてはいけないんだ、と思って芝居をしていました。それと、マジックアワーの頃に撮ったシーンが、一発OKで撮影できたのが印象的です」

 仲村「クランクインの時、松さんが投げたケーキをキャッチするシーンの撮影があり、2人で一生懸命練習しました。そのおかげで、往年の染之助・染太郎コンビのようにきれいにできました」

 監督「とても楽しかったです。冗談ばかり言って、現場で遊んでました。最高です」

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舞台挨拶の衣装は黒と白のモノトーンで統一されていたようです。

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 そして、最後は主演の金城くんから、観客の皆さんへのメッセージ。

 金城「何を言ってもネタバレになりそうなので…とにかくめちゃくちゃ面白いので楽しんでください」

 ということで、『K-20 怪人二十面相・伝』は12月20日より、全国ロードショー公開です。
更新日:2008.12.20
●back numbers

舞台挨拶の表記
司会
金城(金城武)
(松たか子)
仲村(仲村トオル)
本郷(本郷奏多)
國村(國村隼)
高島(高島礼子)
益岡(益岡徹)
映画情報

K-20

(c)2008「K-20」製作委員会

監督・脚本
佐藤嗣麻子

原作
北村想
「怪人二十面相・伝」
(小学館 刊)

出演
金城武(遠藤平吉)
松たか子(羽柴葉子)
仲村トオル(明智小五郎)
本郷奏多(小林秀雄)
國村隼(源治)
高島礼子(菊子)
益岡徹(浪越警部)
今井悠貴(シンスケ)
鹿賀丈史(謎の紳士)

怪人二十面相

齋藤歩
木野花
要潤
串田和美
嶋田久作
小日向文世
大滝秀治
松重豊

公式サイト

*作品紹介はこちら


怪人二十面相・伝

完全版 怪人二十面相・伝
(ふしぎ文学館)
作:北村想
出版芸術社/1680円
*2002/12 発売

K-20 怪人二十面相・伝

K-20 怪人二十面相・伝
(小学館文庫)
ノベライズ:百瀬しのぶ
500円/小学館
*11/7 発売中

K-20 怪人二十面相・伝 公式ガイドブック

K-20 怪人二十面相・伝
公式ガイドブック

1785円
*12/20 発売
角川グループパブリッシング


ショック・オブ・ザ・ライトニング

オアシス
ショック・オブ・ザ・
ライトニング
マキシシングル

500円/ソニー・ミュージック
*11/26 発売

K-20 OST

K-20
オリジナル・サウンドトラック

2500円/VAP
*12/17 発売