左よりミン(冠佑)、ストーン(石頭)、マサ(瑪莎)、モンスター(怪獣)、アシン(阿信)
2009.11.3 Zepp Toyo ロビー
3回のアンコールを経て大盛況に終わった「2009五月天DNA創造演唱會」東京公演の後、ロビーで簡単な記者会見が開かれました。すっきりと晴れやかな表情で現れた5人、まずはコンサートの感想を聞かれ、
モンスター「2年ぶりに日本でコンサートができてうれしいです。お客さんの7割くらいは日本人と聞いていますが、皆、中国語を勉強してくれてるみたいで、それもうれしいです」
マサ「今回は歌詞を日本語にして字幕をスクリーンに映しました。メロディだけじゃなくて、歌詞の意味も理解して楽しんで欲しいと思ってます」
モンスター「ソウデスネエー」(一同笑い)
メンバーのソロライブが組込まれた「孫悟空」では、ヴォーカルのアシンだけ一休み。その理由を尋ねられ、
アシン「他のメンバーはあまり歌わないので、この機会にファンにアピールして欲しかったんです」
取材陣のテレコを集めてハンドマイク代わりにしているアシン。質問されるたびに、誰が答えるかで選ばれた人にマイクが回っていきます。親交の深いGLAYからの花束が来ていましたが、台湾メディアから関係を質問されて
アシン「2001年に福岡のコンサートで知り合いました。GLAYのコンサートは観たことがあるし、彼らも僕たちの台湾でのコンサートにゲスト出演してくれました。普段はe-mailで連絡し合っています。今回は残念ながら、コンサートのリハーサルがあるということで来場してもらえませんでしたが、また機会があれば一緒にお酒でも飲みながら交流したいです」
この10年で大スターとなった人気の理由は何だと思うか?との質問には
ストーン「答えにくい質問ですね。実は自分たちでもよくわからないんです。僕たちはコンサートでファンの皆さんに少しでもいいものをお見せしたいといろいろ考えています。やはりロックバンドは、スタジオで録音する時以外は、お客さんとコミュニケートする時間がたくさん欲しいんです。だから、僕たちは演奏だけでなく、照明やVTRなどいろいろ考えて、もっといいコンサートをやりたいと思っています。それを、観客も感じてくれているのではないでしょうか。ロックバンドはライブを通じてお客さんとコミュニケーションをとりたい。観客はCDを聴くだけでは満足できないでしょう。やはり、ライブに来て一緒に大きな声で歌ってくれるのが一番です。お風呂で歌うよりはぜんぜん楽しいと思いますよ」
なるほどね。ところで、今回もコンサートのオープングと途中に、コンサートのテーマにまつわるミニ・ムービーが流されました。かなり大掛かりなものでしたが、これらはどうやって製作しているのでしょう?
ストーン「脚本も役柄の担当もぜんぶ自分たちで決めました。僕たちはジャッキー・チェンではないので、撮影には10日間くらいかかりましたが」
それはすごい!「プロの手を借りないで全部自分たちで?」という質問にストーンが「僕たちはプロですよ(笑)」と返すと、全員が大爆笑に。続いて、五月天に続けと新しいバンドが登場している中で、これからの五月天の方向性は?という質問には、マイクが誰に行こうかとうろうろした後、まだ発言していないミンの元へ。
ストーン「ミンがいるから僕たちは特別なバンドなんだよ」
ミン「(笑)僕たちの音楽は生活と関わりがあり、生活をよく観察して、皆と一緒に一生懸命生きていこうということを歌っています。そこに五月天の音楽のメッセージがあると思います」
と、自分たちの個性をアピール。これからも我が道を貫いていく、ということでしょうか。その後、再び台湾メディアから台湾や中国の観客と日本の観客との違いを尋ねられ
アシン「中国大陸には街がたくさんあって、全体的にも広いですよね。1つの街には2、3年に1回くらいしか行けないので、大陸のファンたちと会う時は泣いたりして激しいです。今夜の日本のファンは誰も泣いてませんでした。でも、日本のファンが台湾語や中国語の歌を歌ってくれるので、僕たちは感心してるし感動しています」
そんなアシンがMCで最初にしゃべった日本語(ドンナ、ベントウガオスキデスカ?)を確認させてください、とのお願いに、
アシン「ドンナ…バンドガ、オスキデスカ?」
ストーン「ドンナ…ベンドウ…」(英語発音がベントウに聞こえたのでした…笑)
そして最後に、ファンの皆さんへメッセージをくれました。
ストーン「2年ぶりにZepp Tokyoへ来られてうれしいです。皆さんの声援に感謝しています。近い内にまた、日本へ戻ってコンサートができたらと思います。台湾へも来てください。高雄や台北に遊びに来たら、僕たちに会えるかもしれませんよ」
ご紹介が遅れてすでに2010年になってしまいましたが、今年も来日してくれることを期待しつつ、次回の公演を楽しみに待ちたいと思います。
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