開演前、左そでの記者席に座って全体を見渡すと、NHKホールは3階の奥までびっしりの満席状態。「Asia Music Summit」2回目の今回は dance masters、踊りの名手たちの競演です。オープニング映像に続いてトップを飾ったのは、これが2度目の出演となるdance flow(photo/下左)。昨年のメンバー8人から半分の4人になったものの、K-pop を思わせるリズムに乗せて激しいダンスと歌を披露。MCを挟んでフィーチャーリング・アーチストのMinamiも登場し、華を添えました。
続くDA Mouth(photo/上右)は、台湾で女優としても活躍するAISA(千田愛紗)をメインに国際色豊かなメンバーが勢揃い。かつてVanness と「流星雨」で共演していた愛紗ちゃんがこんなに激しく歌い踊れる人だったとは! レーザー・スティックによるダンスは凛々しくもあり。日本でもリリースされた「結局どうなの?」日本語版の他、「ずっとそばにいるよ」という被災者への思いも込めて「永遠在身邊」で締めくくりました。
初お目見えのウィルバー・パン(photo/下左)は、日本では華流ドラマで注目されていますが、ソング・ライターでもありサントラに楽曲を提供することもしばしば。アメリカ生れの台湾人らしく英語はうまいし、ダンスも本場のテイストあり。6人のダンサーを引き連れ、黒い衣装に黒いサングラスで歌い踊るウィルバーのステージは、男っぽい魅力に溢れていました。
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今回、日本へ来ることになり周りの皆が引留めたこと。不安もあったけど、そんな時だからこそ日本へ来たかったという気持ちも伝えてくれたショウ・ルオ。最後の「Twinkle」では記者も全員立たされ(笑)ダンスを踊らされて、よい思い出に。さすがノセ上手です。
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昨年の初ソロ・コンサート以来、日本でも人気急上昇中のショウ・ルオ。今回は日本を意識した華麗な扇ダンス(photo/上右)からスタート。かつてバックで踊っていたアーロン・クォックのキレのよさや日本の師匠であるSAMのテクニックを受け継ぎ、いつもながら惚れ惚れする踊りっぷり。人気テレビドラマの主題歌や新曲を、いつもの楽しい日本語MCをたっぷりはさんで歌ってくれました。
トリで登場したVannessのステージはというと、35分という短い時間の中に得意なダンスと歌を軸にしながらも、ダンサーを客席に下ろしたり、ファンとのコーナーを作ったり、前日のサイン会の映像を流したり、Da mouth のDJと共演したり…と、演出も手がける彼らしく、ショウ全体の構成に工夫がありました。そんな Vannessのダンスはアーティスト風。ストイックに自分の世界を追求している、そんな姿勢が伺えました。
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Vannessは最後に祈りの時間を設け、アカペラで「Amazing Grace」を斉唱。被災者のために観客と一緒に黙祷しながらイースターにちなんだ祝福の言葉も捧げました。敬虔なクリスチャンのVannessならではの心遣いです。祈りの後は、天使のようなたくさんのちびっこダンサーたちが飛び出して、賑やかに幕を閉じました。
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フィナーレは出演者全員がステージに揃い、「We Are The World」の合唱。やはり英語の得意なウィルバーとVanness の声が目立っておりました。先日、台湾で作られたチャリティ・ソングを歌ってくれるのかな?と予想していたのですが、世界に通じる歌ということで選ばれたのでしょう。
歌い終わって、お茶目なショウが隣りにいたRain 似のDA Mouth 韓国人メンバー Harry こと張懷秋(ファイチョウ)に「目、ちっちゃ!」と大きな目をくるくるさせてからかう場面もあり(笑)。最後は、出演者全員で手をつないでご挨拶。とにかく、出演アーティストの皆さんからたくさんの愛と元気をいただいたコンサートでした。皆さん、ありがとう!
▼コンサート前のミニ会見 ▲ライブレポート ▼アジ・サミ1
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